11/7 乗り鉄が始まります
お早うございます。こちらの時間で今は4:50であります。エメリービル発の【カリフォルニアゼファー号】の出発時刻は9:10であります。地図を見ていただければお分かりになると思いますが、サンフランシスコという街は海に突き出たような形で開けた都市で、実はアムトラックの駅はありません。湾の付け根部分で、アムトラックの始発駅であるエメリービルまでは、連絡バスが用意されており、ホテルの最寄りの発車時刻は7:40であります。
それでも起きるの早くね?と思われるかもしれませんが、我々が過去にも時間的に断念したことがある、サンフランシスコ名物のケーブルカーを今年こそ乗ってみんべってことになり、6:30にホテルを出るために、この時間の起床にした次第であります。
シャワーを浴びて、同志を起こして、昨夜セブンイレブンで購入したサンドイッチとフルーツヨーグルトでささっと朝食を済ませました。このホテル、コーヒーがいつでも無料で飲めますし、6:00~10:00はオレンジとアップルのジュースも無料で頂けます。遠慮なく利用させてもらいました。
ホテルをあとにして、3ブロックほど歩くと、ケーブルカー乗り場のポールはすぐに見つかりました。始発駅ではないので、やって来たケーブルカーに乗る意思を伝えなければなりません。坂道を登るケーブルカーではなくて下っていくケーブルカーに乗ることになりますが、ご了承ネガイマス。目の前は20度くらいの傾斜の坂道で、レールの下をケーブルが駆動しているゴゴゴゴって音がリアルに聞こえています。
ケーブルカー乗り場 登っていくケーブルカー 無事に乗れました オープンエリアに出てみました
おっ、ケーブルカーが下ってまいりました。ヒッチハイクの要領で親指をたてて上下に腕を降ってアピールしました。がっ、なんとスルーされてしまいました。見えなかったのか伝わらなかったのか?ですが、まだ時間はあるので次のケーブルカーを待つことにします。
10分程待たされましたが、次のケーブルカーが下ってまいりました。先ほどより少しゼスチュアを大きくしてみたところ、ケーブルカーは停車して、グリップマンが手招きしてくれました。意思表示の要領は間違っていなかったと思います。
あっという間に終点 念願を果たしました このポーズがしたくて・・・ 連絡バスの乗り場
ケーブルカーの終点が、連絡バスの乗り場と同じ場所なので、動線はすこぶる良好です。乗車時間約15分で1人7ドルの運賃は高く感じますが、観光的要素も含まれた乗り物なので納得しましょう。早朝で混雑もなかったので、オープンエリアでカリフォルニアの風を受けつつの体験乗車となりました。連絡バスの乗り場もスンナリと見つかったのでひと安心です。
20分程待ちましたが、連絡バスがやって来ました。プリントアウトした予約表を提示して、バスに乗り込みます。市街地を抜けて、ベイブリッジを渡るとエメリービルの駅が見えてまいりました。2006年に終着駅として下車した、見覚えのある駅舎であります。待合室で時間を潰していると時は流れて、係りの方の「カリフォルニアゼファー号乗車の方はどうぞ。」と乗車案内が始まりました。
エメリービル駅到着 駅名表 プリントアウトした乗車券と共に はしゃぐおじさん
改札はありません。予約表に記された車両に行き、待ち受けているカーアテンダントに予約表を示すと、「ナカーノ?フジィタ?」と我々の名前の確認をした後に乗車を許可されました。
9:10、定刻にカリフォルニアゼファー号はエメリービルを出発しました。カーアテンドさんが改めて部屋にやってまいりました。「マイ ネイム イズ
デアロン。」ん?、初めて聞く欧米人の苗字なので、再度聞き直しました。やはりデアロンと聞こえましたので、デアロンさんとします。名札には「DARLON」と刻印されてありました。ネットで検索すると、数件名前でヒットしました。日本語でこの名前を「ダーロン」としているページもありました。
シカゴ着は明後日の11/9、14:50であります。いつもの紹介になりますが、個室寝台車なのでベッドを自分達でささっと設置しちゃえば、日中だろうと気兼ねなくゴロ寝出来ます。滞在中の食事もアルコール以外はすべてコミコミであります。。今回はWi-Fiルーターも借りてきたのでネットも自由自在です。11:09、カリフォルニア州の州都サクラメントを定刻に出発しました。ベッドはまだ作っていませんが、同志は得意のうたた寝が全開であります。しばらく放っておいて原稿をしたためることにします。
ひと段落ついた12:00頃、「食事にいこう。」と同志を起こしました。ランチは行程中に3度ありつけるので、いつものアンガス牛のバーガーは保留して、経験のないメニューにチャレンジします。本日はスチームマッセルという、ムール貝料理をお願いしました。英単語から察するに要はムール貝の酒蒸しなんでしょう。
運ばれてきた皿のなかにムール貝がどっさり!付け合わせの白パン2個とバドワイザーでランチタイムです。酒蒸しはワタシ好みの味付けでとても美味しかったのですが、ムール貝の量(個数)が多くて、フォークでほじほじしながらの食事は後半、正直飽きてしまっていたことをご報告します。
初日で胃のキャパもまだ余裕があったので、デザートともいただくことにします。食後のコーヒーに合いそうなチョコレートケーキをお願いしました。子供ウケしなさそうなかなりビターの効いたチョコレートケーキだったので、甘党ではないワタシでも美味しく完食しました。
早くもうたた寝 ムール貝の酒蒸し 同志はハンバーガー さすがアメリカンサイズ!
チョコレートケーキ 同志はチーズケーキ
車窓は都市部を離れてロッキー越えに挑むべく山の景色が多くなってまいりました。ルーターがあっても、アンテナがたたずに閲覧していたネットが切断されてしまうことが何度かありました。部屋に戻り早速ベッドをしつらえました。同志はいそいそと上段に上がっていきました。夕方まで目覚めることはないでしょう。溜まっていたメールを片付けていると、食堂担当の女性がディナーの予約時間を取りに来ましたので、ハラと相談の結果、最終組の19:00スタートでお願いしました。
列車はカジノの街、リノに15:45到着。定刻16:06に出発しました。次の停車駅、ネバダ州Winnemuccaまで3時間あります。ワタシも少し横になることにします。19:00をやや過ぎたころ、「19:00でディナー予約の方どうぞ。」とアナウンスがあったので食堂車に行きました。2泊3日の列車なので、ディナーは今日明日の2回振る舞われます。モチロン今回もステーキを頂きますよ。焼き具合で【味変】しようかなと考え、本日はミディアムレアでお願いしました。
リノ到着 ネバダの荒野
程なくしてテーブルに出されたステーキですが、以前よりサイズが小さくなったと感じました。とはいえ我々ももう50代なので、ガツガツとはいけません。よく噛んで肉の味を楽しむこととします。付け合わせにベークドポテトとかも付けられたのですが、イモでハラを満たすのも、もったいないので付けませんでした。写真の皿が寂しく見えるとしたらそのせいなので悪しからず。
ディナーが始まりました ステーキ登場 切ってみます いい色合いです
ナイフを入れると、中はしっとりとしたミディアムレアカラーの赤みが。半分は塩コショウのみ、後半の半分はテーブルにあったステーキソースで味わいました。量も適量に感じました。満足したので部屋に戻ります。同志は、小遣い帳をつけるからと、ベッドの上段に上がっていってしまいました。このまま寝ちゃうんだろうな。10分もたたないうちにイビキが聞こえてまいりました。ワタシはもう少し飲ませてもらいます。時刻は21:30、列車はネバダ州Elkoに停車中です。遅れもなく、順調であります。本日はこれにて。
食道主任のDezさん 同志も記念撮影
本日の買い物~
1.ホテルにチップ 2人で2ドル
2.ケーブルカー 2人で14ドル
3.昼食でビール 2人で12ドル
4.昼食でチップ 2人で5ドル
5.夕食でビール 2人で12ドル
6.夕食でワインハーフボトル 16ドル
7.夕食でチップ 2人で10ドル