11/5 日本食食いてぇ・・・、ラーメン食いてぇ・・・

 エンパイアービルダー2日目、朝食です。朝、昼、夜といずれも5種類ほど選べるので、今朝はシリアルを注文しました。このシリアルが甘いのなんのって・・・。浸った牛乳までゲキ甘になってしまいました。やれやれ・・・。同志が食後に横になりたいって言うので、気分転換にラウンジカーで今この日記を書いています。外の景色が単調なためか、ラウンジカーはすいております。特にすることもなくおしゃべりに熱中する方々、読書をしている方、そんな感じです。途中車の直前横断だあったみたいで列車が急停車しました。ブレーキ臭がどこからともなく車内に立ち込めてきました。たまたま目の合った青年に私が鼻に手を当てて「何か匂うよ。」ってゼスチュアしたら、その青年も同じしぐさで返してきました。おっこれってボディランゲージってやつですかね?

 昼食に行こうと同志が起きてきました。トーマスさんがいつものように「ウェルカム!」とお出迎えです。当初は気恥ずかしかった「Hi!」のあいさつもだいぶ板についてきました。選んだのはアメリカの昼の定番、ハンバーガーです。ビッグマックの1.5倍はある大きさで、しかも具だくさんです。これが意外にもおいしく、ペロリと平らげることが出来ました。マックは月イチで食べているので、体がスンナリと受け付けてくれたのでしょう。さすがに副菜についていたポテトチップには、数枚しか手をつけられませんでしたが・・・。

 列車はカナダとの国境の少し南側を走行しています。考えてみたら当初の計画ではメキシコとの国境をを行く予定でしたので大幅なルート変更ですよね。南の景色とは相当違うのでしょう・・・。今の目の前はまさにアメリカの田舎って風景です。北海道の道東地区で感じるあの広さをさらに3倍した感じの景色が目の前に広がっています。見える角度によっては地平線まで牧場が広がっている・・・それが決して大げさではない事を記しておきます。

 景色に変化がないので、書くことに困ってきました。食事の話が中心になってしまいます。スミマセン・・・。
 今回のアムトラック旅行の最後のディナータイムとなりました。日本ではしばらく食べることはないと思うので、ビーフとチキンのステーキを注文して同志と半分コにしました。ステーキはぞうりを2枚重ねた大きさと厚さです。チキンもクリスマスで食べるようなやつが2つ皿に乗ってます。ビンボー根性丸出しで肉にかぶりつきました。大満足ですが、さすがに日本食が恋しくなって来ました。トーフや納豆、ラーメンが食べたいです。あ、そうそう・・・食後に出されたコーヒーがとてもおいしかったことを付け加えておきます。




11/5の出費

朝食時のチップ(2人で2.00)、昼食時のチップ(2人で4.00)、昼食時ビール(1本3.50)、夕食時のチップ(2人で10.00)、夕食時(ワイン1本10.00,ビール2本7.00)


11/6 シアトルにて

 昨夜の夕食後にトーマスさんから「明日の朝食は5:30〜6:30のみの営業だよ。」って言われました。10:20という到着時間の都合なんでしょう・・・。予約したい時刻を聞かれたので6:00でお願いしました。この先で1時間の時差が生まれるので、夕食時のまだ訂正いていない腕時計でいえば翌日の7:00ということですね。うまく説明できたかな・・・?
 アラームなどをセットしていなくても、結局は翌日の西部時間帯に入った5:30頃に、横になった状態で目の前に位置した天井のスピーカーから「グッ、モーニング!!」と営業開始の案内放送が流れ、びっくりして目が覚めました。



 目玉焼き(日本風の”アップ”でお願いしました)、クロワッサン、かりかりベーコン、ハッシュポテトにコーヒーでした。残さずに完食したのは、初日の夕食のみだったなあ・・・。残すのがもったいないのか、食べきれない量を出してくるのがもったいないのかちょっと考えさせられちゃいます。
 トーマスさんに3日間の礼を言い、ガッチリ握手でお別れしました。列車は港町シアトルに向けて最後の山越えです。カスケードループとっ呼ばれるこの区間はこの時期ですでに雪景色です。フロリダでは30度くらいあったのに・・・。さすがは広大なアメリカですね。前日までのびのびと走行していたこの列車も、かなり窮屈そうにその大きな車体を右に左に振っています。速度も50km/hくらいでしょうか。

 海が見えてきました。ヨットハーバーが点在して、その向こうにシアトルの高層ビルが望めます。シアトル手前のとある駅で、会話はありませんでしたが、シルバースター号→振り替えのバス→キャピトルリミテッド号→エンパイアービルダー号と我々と同じ行路を乗り継いできた、マリナーズのジャンパーを着た義足の青年が下車して行きました。この青年、ずーっと座席車でした。お疲れ様でした・・・。シアトルまであと一息です。

 カーアテンダントが上段の寝台のシーツを取替え、ベッドを収納しました。この列車、シアトルはそのまま折り返しで使うのでしょうか?だとしたらタフな運用ですね。
 列車はシアトルのホームをいったん通り過ぎて、バックで入線しました。10:30シアトル着。アムトラック旅行ここに無事に(?)コンプリートです。乗り遅れ、遅延、巨大な食事、窮屈な寝台などなど・・・、かなり疲れましたが、愚痴は言いません。「乗り鉄ワールド」が趣味なのですから。

 シアトル着がサンセットリミテッド号ルートの計画より早くなってしまったので、まずは本日の宿【シアトルホテル】に行きました。12:00前でしたが、ありがたいことにすんなりチェックインさせてもらいました。
 身軽になって、市内観光です。まずはパイクプレイスマーケット内にある、スターバックスコーヒーの1号店に行きました。観光客もたくさんいて、久しぶりに多くの日本語を耳にしました。ネイティブな日本語を聞いたのは成田→シカゴの客室乗務員さん以来です。お土産を何品か購入して、最後のオマケの乗り鉄(?)ストリートカーで日本資本のスーパー【宇和島屋】へ。ストリートカー・・・そう、路面電車の事です。オーストラリアのメルボルンで使われていたという年代物の車両でした。

 なぜわざわざこのスーパーにしたかというと、こっちの食事にすっかり飽きてしまいまして、最後はカップラーメンにしようって事になったからです。なんだかなあ。スーパーに入ると・・・確かに日本のスーパーって感じです。日本では当たり前のように売られているものが、なんか懐かしく感じます。カップラーメンも品数豊富ですが、包装紙に英語のステッカーは貼ってあるので、ああやっぱりここはアメリカなんだと気がつきます。

 このカップラーメンオチがあります。ホテルで熱湯をもらおうと思ったのですが、「レストランが休みなので提供できません。」って言われちゃったんです。「そこのスタバに行けばもらえるかも・・・。」とも言われたんですが、さすがにそんなこと出来ませんよね。
 仕方がないのでシャワーの熱湯で10分寝かして食べました。お味は・・・メンは何とかふやけたのですが、スープがプールの温水みたいな温度(30度位かな)にまで冷めてしまい、激マズでした。よい子はマネしませんように・・・。
 同志と今回の旅行の総括、なぜか盛り上がった高校時代の思い出話の後やっと手足を伸ばし爆睡出来ました。

11/6の出費

朝食時のチップ(2人で2.00)、カーアテンダントにチップ(2人で10.00)、昼食でホットドッグ(2人で7.00)、ストリートカー(2人で2.50)、宇和島屋で酒と食料(夕食分〜2人で16.46,翌朝食分〜2人で6.57)


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