11/4 原因判明!!
風の街シカゴ・・・。オーランドとは違いかなり寒いです。1ケタ台の気温だと思います。せっかくなので駅の外に出て、ちょこっと見えたシアーズタワーと重厚な造りのシカゴの駅舎をカメラに収めました。
見たことはない映画なのですが、「アンタッチャブル」という有名な映画の撮影に使われたという構内の階段もしっかり収めました。結構ミーハー(死語w)しちゃってます。
この駅にもラウンジ(コスモポリタンラウンジ)があり、利用客が結構いました。シカゴという土地柄、航空機も鉄道も「ハブ」の役割を果たすため、アメリカの東西から人が集中するのでしょう。
次の列車までの時間に確かめようと思ったのが、あの「サンセットリミテッド号」の行方です。本当に運転されたのでしょうか・・・。ラウンジのそばにアムトラックのデスクがあったので、調べてもらいました。その結果は・・・
オーランド行き「サンセットリミテッド号」はロサンゼルスが始発駅です。オーランドまで3泊4日かけての運転のため、実際はかなり遅れて運転するみたいです。外国の鉄道を語る笑い話として、今日は時刻どおりの運転だなあって思ったら、実はまる1日遅れていた・・・ってのを聞いたことありませんか?そこまで大げさではありませんが、それに近い現実がこの国の鉄道事情のようです。
このため、遅れたまま列車を運転し続けると、折り返しの列車もそのあおりを受けることになります。
デスクの方から伺った結論を説明しますと、ロス発オーランド行きのこの列車は途中のジャクソンビルで打ち切りになり、折り返しロスへ・・・。ジャクソンビル⇔オーランド間はバス代行輸送を行ったとの事でした。
「オゥ、マイガーッ!!」そういうことだったのか。言われてみれば、オーランドの駅で、遅れ出発予定の15:30頃何がしかの放送が流れたのは、私も同志も覚えているんです。しかしバス代行輸送とは思いも寄りませんでした。「乗り鉄」のために、列車の発着ホームにばかり目がいってしまってました。
こういうこともあるんだ・・・。もしこれをお読みの方で、アムトラ旅行を計画している方がおられましたら充分お気をつけくださいまし。
せめてオーランドに着いた段階で駅の方にキップを見せたら、このような展開にはならなかったかもしれませんね・・・。「アフターフェスティバル(後の祭り・・・これも死語?)だぁ。」って同志とチャカしあいました。
さて、気分を変えましょう。路線が変更になりましたが、ここから【エンパイアービルダー号】で2泊3日かけてシアトルに向かいます。シカゴを14:10に出発しました。シアトルには翌々日の11/6、10:20到着予定です。走行距離は2,206マイル(約3,530km)でざっと言えば稚内から鹿児島までに匹敵します。遅れ気味のこの国の列車にヘキエキしてきましたが、この列車が今回この国の最後の列車になります。がんばってもらいましょう。
スーパーライナー編成の2階のスタンダード寝台が我々の部屋です。出発直前になってポリスが車内に乗り込んできて、荷物検査を始めました。最初は「IDを見せろ。」など等、こちらの体感ではかなり高圧的に感じましたが、「911以降検査を厳しくやってます。Have a nice trip!」とシェイクハンドで終わりました。マイクタイソン見たいなポリスだったので正直ビビリました。
15:50ミルウォーキー着。ビール党ならおなじみの【ミラー】のある街です。車内が全面禁煙なので、愛煙家は停車時間を利用して外で吸わねばなりません。同志が外に出るので、私も気分転換に続きました。
高齢のおじさんが語りかけてきました。「SASEBO!MISAWA!」等と日本の地名がポンポン飛び出してきます。んんっ、こりゃ自衛隊の基地の地名だなあ・・・。 このおじ様、1951〜1957の間、米軍兵士として日本や朝鮮にいたとの事でした。朝鮮戦争がこの頃ですよね・・・。退役後は大工、鉄筋工の仕事をしていたそうです。奥様と一緒にケンタッキー州から兄弟のいるシアトルまで行くそうです。
この列車にはラウンジカーがついているので、部屋以外はそこでもくつろげます。2階部分がラウンジ、1階部分が売店となっています。売店でワインとビールを購入しようとしたところ、ここでも「ID!」って言われちゃいました。酒の販売には厳しい国のようで、未成年に酒を販売すると売った側も処罰されるとの事です。未成年に見られたのかなあ?そういえば、食事の際に相席となった方々とはたいてい会話をする機会に恵まれたのですが、みなさん我々の年齢を聞いて驚いた顔をしていました。
さて夕食です。肉類が続いたので、そろそろシーフードが恋しくなりました。食堂主任の方に「Sea food please.」ってオーダーしましたら、こころよく引き受けて下さいました。
この方を紹介します。名前はトーマスさんです。「オハヨガザイマス!」「コニチワ」のみですが、気さくに話しかけてくれます。持参したミニMYしょう油ボトルを「オゥ!ソイソース」ってなぜか食後のコーヒーにたらそうとしたり、茶目っ気もあります。でも1回の自己紹介で、以後食堂に行けばしっかりと私たちを名前でちゃんと呼んでくれました。
あれれ、妖しいにおいがしてきました・・・。そう、出て来たのはあの「台湾フレーバー」の魚でした。白身の魚に香草をまぶして焼き上げた一品なのですが、魚がダメというよりはこの香草が我々にとって難敵なんです。
残すのは忍びないので私は伝家の宝刀!MYしょう油で焼き魚の味に整えて食べました。相席の方が不思議そうな顔をされていたので、「Please try it.」とすすめてみました。その方、一口スプーンですくってみましたが「・・・デリシャス・・・。」しょう油単体では濃いですよね。あまりおいしい顔ではありませんでした。
我々の部屋の話にします。スタンダード寝台なので、基本のつくりはスーパーライナー編成と一緒なのですが、幸いトイレは共同で外にあります。こっちのほうがしっくりきますよね。ベッドにすると上段は窓がなくなるため、ただのかいこ棚って感じです。この列車は私が上段になりましたが、寝ているときも外が見られるような小窓が欲しいと思ったのは私だけでしょうか・・・。横になると天井が目の前に迫ります。162cmの私でさえ、身を起こすと頭が天井に当たってしまいます。
ミルウォーキーで話したおじさんもこの車両に乗っているのですが、奥様を下段に寝かせて、本人は上段です。この寝台、上段に上がるハシゴがありません。足をのせるステップがあるので、そこに足をのせ、ベッドをつかみよっこいしょって感じで体をベッドに滑り込ませる・・・天井が近いのでまさに滑り込ませるってのがピッタリした表現になります。 私は慣れないので2度足をつりました。
夜中にトイレに起きたのですが、かのオジサンも寝付けないようで、通路をウロウロ、空いている部屋に腰掛けたりと所在なさげでした。おじさんの年齢であのベッドに乗るのはおそらく出来ないのではないでしょうか・・・。ちょっと気の毒に思えました。
11/4の出費
朝食時のチップ(2人で2.00)、カーアテンダントにチップ(2人で10.00)、シカゴのキオスクで菓子(2点で4.93)、ラウンジカーで(ワイン1本10.00,ビール2本8.00)、夕食時ビール(2人で7.00)、夕食時のチップ(2人で8.00)
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