11/3〜4 シルバースター92号/キャピトルリミテッド号を追いかけろ
7:00に目が覚めました。2時間ほど遅れを取り戻しましたが、まだまだです。次の列車のワシントンでの乗り継ぎ時間は、定刻で約3時間です。今現在ですでにギリギリです。昨夜のうちにカーアテンダント(名前はウィリアムさんです。歌手のばんばひろふみさんにソックリです)には、乗り継ぎの旨を申告したのですが、大丈夫でしょうか・・・。
朝食は目玉焼きの両面を焼いたヤツ(ターンオーバー、もしくはオーバーといいます)をチョイスして、他はサラダとホットビスケットという組み合わせです。このホットビスケットがくせもので、口に入れると実によく、歯にからみます。コーヒーで流し込まないと窒息しそうです。目玉焼きには持参したしょう油をかけました。久々の日本の味です。
乗り鉄は、それはそれで実に楽しいのですが、我々のようなイカれた乗り鉄になると、欠点が見えてきます。それはちっともハラが減らないということです。んなら食べなきゃいいじゃんって事なんですが、それでは損って事なので・・・。
ふと、入門早々のお相撲さんのことを想像しました。彼らは太るため(体を大きくするため)に食っちゃ寝、稽古、また食っちゃ寝、稽古ってのを繰り返すそうです。我々の旅行は【稽古】ではないので、あっという間に不健康に太りそうです。
私的には昼食はパスでも良かったのですが、元気な同志の誘いに付き合うことにしました。「一番軽いものを・・・。」って注文すると、「これ」って指されたので素直に従いました。出て来たのは魚のやや小さい切り身2切れと、サラダでした。魚には香草で香り付けされています。この香り・・・、以前に訪問した台湾の食事の香りに似ています。
実は私も同志もこの香りを苦手としています。私が先に口に含むと気が付いたので、「おい、台湾フレーバーだぞ。」 同志、「ゲッ!」 彼は以後手につけませんでした。
今回の食事は、野菜が主食っぽいのですが、こういった物もしっかり食べておかないと体に良くないですよね。
実は「大」の香りが日本のそれと明らかに違ってきたのです。同志に聞いても同じ答えでした。
列車の遅れはちっとも戻りません。念のため再度アテンダントと車掌に「心配している。」旨を告げました。残念ながら、「そのときは案内所に訪ねてくれ。」ということでした。タライ回しでちっとも解決になりません。
ワシントンに近づくにつれノロノロ運転が多くなりました。いっとき3時間戻った遅れも4時間も越えてしまいました。18:00頃ウィリアムさんが「夕食行ってきなよ。」と薦めてくれました。列車が遅れた場合、寝台客は食事が補償されている旨は事前に知っていたので、遠慮なく頂くことにします。
この列車、結局4:45遅れ19:30にワシントンに到着しました。
我々がこの後乗り継ぐ予定の「キャピトルリミテッド号」に乗れなかった乗客が他に約20名ほどおりました。ホームにいた係りの方にキップを見せると「あちらへ。」そのアチラに行くと、「ここで待て。」と約20名の乗り継ぎ客が集められました。
案内された先はなんとバス!!アムトラックがチャーターしたみたいです。バスに乗車すると係りの方が説明を始めました。「キャピトルリミテッド号」の行程の途中にあるピッツバーグの街を説明の中で連呼しています。どうやら、ピッツバーグまでバスをハイウェーで追いかけるようです。
20:00にバスは出発しました。列車は17:20に出発しています。果たして追いつくのでしょうか・・・?
結果を先に行っちゃいますが、追いつきました。しかも余裕で・・・。途中、2回の休憩を入れたにもかかわらずです。何はともあれ、貴重な体験をしました。
日付も変わり、11/4の深夜1:22、シカゴ行き「キャピトルリミテッド」号はピッツバーグを出発しました。
オーランドの駅員さんが、キップの再発行のときに元のキップと同じ条件でと気を使ってくれたのでしょう・・・。「サンセットリミテッド号」で予約した【ファミリー寝台車】がこの列車の我々の部屋です。部屋は大人2人、子供2人分のベッドがあります。アメリカ東部を走る唯一のスーパーライナー(2階建て)車両との事ですが、正直に言いますと「こんなもんか」って感じです。
ベッドが大人、子供ともに2段ベッドなので、部屋的には広くありません。うまく言えませんが、4人用のテントを2人で使う・・・そんな感じです。見るからに車齢が古いってのも「こんなもんか」と思わせる一因です。
昨日からの気疲れと、未だ収まらない時差ぼけできつくなりました。ガーッて飲んで速攻で横になりました。せっかくのファミリー寝台ですが、10:19のシカゴ着まで数時間しかありません。
遅れる=遅いというイメージのアムトラックですが、実際に走行するときは結構飛ばします。体感ではありますが、130km/hは出しているみたいです。(関西の【新快速】の体感が基準です)そのために、横になっていてもカーブの際に結構Gがかかります。正直、チョット怖かったです。ポイントのあるところを「ガタガタガタッ」って通るだけで目が覚めちゃいました。
結局4時間ほどしか眠れませんでした。今回の旅行、まだ爆睡出来ていません・・・。ちょっと飽き気味の朝食とシャワーで無理に目を覚ませ、シカゴに降り立ちました。
11/3の出費
朝食時のチップ(2人で2.00)、昼食時のチップ(2人で3.00)、夕食時のチップ(2人で5.00)、昼食時ビール(1本3.50)、夕食時ビール(2人で9.00)、ウィリアムさんにチップ(2人で10.00)、移動バスでコーヒー(1本2.22)、ピッツバーグ待合室で自販機スープ(0.50入れるも機械が故障で出ず、しかもコイン吸われちまった・・・。)
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