プロローグ〜CAはKONISHIKI?(機内にて)
さあいよいよアムトラックの出番です。野球で言うなら4番バッターの登場ってところでしょうか?はやる気持ちを抑えながら成田空港で同志と落ち合いました。
旅のお酒を多く持って来すぎてしまいました。調べた結果によると、USAには1人につき、700ml 相当を1本のみ持込できるとの事です。私は2本持ってきていて、1本を同志に持ってもらおうと思っていてのです。ところが同志も1本持ってきてしまいました。
入国早々、税関にイチャモンつけられてはかないませんよね・・・。出発ロビーでさっそく1本開けちゃいました。
エコノミー席でも、足を伸ばすことの出来る非常口の前の席をリクエストしておいたのですが、当初はすでに他人に予約をされてしまっていました。けれども搭乗時刻が近づいた頃になって、私の名前を呼ぶ案内放送がロビーに流れました。もしや・・・。
何かと思いカウンターを訪ねますと、キャンセルが出て希望の座席に座れるとの事!やった、ラッキー!!シカゴまで窮屈な思いをしないですみそうです。
機内に入りお目当ての席に着くと・・・なるほど、前は非常口の通路になっており、両足をこれでもかって前に伸ばせます。中越地震で被災された方々のうちの何人かが、車の中でエコノミークラス症候群で亡くなるというニュースを数日間にわたって聞いてきたので、少しこの病気の関してナーバスになっていたのです。
心配が少し和らいだのもつかの間、客室乗務員が私たちの元にやってまいりました。プロローグのタイトルどおり、顔かたち、姿までそっくりの堂々とした方です。私の描いている客室乗務員とはだいぶイメージが違います。
「Can you speak English ?」と聞かれたので、いつものように「A little.」と答えました。ですが、すかさず「Change!」って言われちゃいました。そうです、この席は緊急時には乗客を避難誘導する手伝いをせねばなりません。つたない英語ではKONISHIKIさんも心もとないのでしょう・・・。
ななめ後方にいるネイティブな男性2人と交代し、彼らの席に座りました。まくし立てるようにKONISHIKIさんが彼らに非常口の説明をしています。身振り手振りと懸命のヒヤリングで少しだけ理解できましたが・・・交代して正解でした。
交代したこの席ですが、前方にトイレが設置してあるために正面は壁です。その分といっては何ですが、シートピッチが少し広く取られており、これはこれでくつろげそうです。壁にしつられてあるマガジンラックに、支給された枕をのせてその上に足をのせると(お行儀悪いですが・・・)私の短い足でジャストフィット!!
ユナイテッド航空シカゴ行き884便は14:55に離陸しました。1回目の機内食はとり肉の入ったビビンバでした。この飛行機の出発地は韓国のインチョンです。周りの聞こえる言葉から察するに3割くらい韓国の方のようです。ワインは1合ほどのボトルですが、とても飲みやすく、4本いただいちゃいました。
ひと眠りすると、空が明るくなってきました。腕時計はまだ日本時間のままです。23:30を指していました。程なく、現地時間の朝食に該当する2回目の食事が出されました。今度はオムレツ、ソーセージのなんとなくアメリカの朝食って感じでした。味は・・・普通にしておきます。
「男2人の旅でよく話がつきないね。」って言われることがありますが、バカッ話をしているだけのことです。退屈するまもなく、やや早着でシカゴ、オヘア空港に着陸しました。
11/1 アメリカ上陸!
入国審査も税関もスンナリで国内線のターミナルに移動して、ワシントン行きユナイテッド航空614便に乗り継ぎました。
ドリンクサービスでつい習慣で「Beer。」ってオーダーしちゃいました。CA「5$。」 私「おやっ・・・?」そっか、ここは国内線でしたね。でも私がよほどポカーンとした顔をしていたせいなのか「That’s OK!」って言い残し行ってしまいました。その後の請求もありませんでした。ハイネケン、おごってくれちゃったのかなあ・・・。スミマセンネ、以後気をつけます。
乗客は少なく40人くらいでした。時差ぼけの影響が残り、機内はほとんど寝て過ごしました。15分ほど早くワシントン、レーガン空港に着きました。ここの空港は市内方面への地下鉄が乗り入れており、移動の便利な空港です。
20ドル紙幣で1人1.75ドルのキップを買おうとしたのですが、機械が読み取ってくれません。係りの人が「もっと細かい紙幣はないのか?」と聞いてきます。実は細かい紙幣の持ち合わせはあったのですが、チップ用に用意したお金なのでこちらも使いたくありません。結局同志がクレジットカードで小額のキップを購入しました。さすがカード社会の国USA・・・。
アメリカの地下鉄は怖いってイメージがありましたが、乗ってみれば何て事はなく日本の地下鉄と環境は似たようなものでした。ただし、昼間の話ですが・・・。駅の構内がかなりうす暗いので、1人の移動の際は注意が必要だと思いました。
途中「チャイナタウン」駅で乗り換え、2つ目の駅がアムトラックの駅である「ユニオンステーション」駅です。
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