10/6〜フィンランドを乗り鉄しましょう

 3:30
に起床しました。シャワーは、お湯になるまでかなりの時間を要しましたが、やがてお湯になり浴びることが出来ました。同志は夕べ、いつまでたってもお湯にならないから、やられたと考えあきらめてしまったそうです。

 ホテルが新館と旧館でつながっていますが我々は旧館だったので、もしかしてソ連時代の代物なのかと、お湯が出るまで粘ったところようやく適温に至ったという次第であります。何リットルの水が無駄になったのでしょうか?
 ホテルの朝食時間は7:30からだったので、ダメもとでミールボックス (こちらではミールボックスでは通じませんでしたが、ランチボックスで通じました。) をお願いしたところ、快諾してもらえました。チェックアウトを済ませ、ランチボックスをいただき、地下鉄駅へ向かいました。

 サンクトペテルブルクの地下鉄に乗るのは何回目なのでしょうか?しかも本日は初電です。もうベテランですね?プローシャチレーニナで降りてフィンランド駅に着きました。我々の乗車する、ヘルシンキ行きの【アレグロ号】はすでに2番線に停車しています。
 目の前の改札を通ろうとすると、係りの方が【No,No,No・・・】と言いながら、なにやら英語の紙を見せてくれました。

 そこには、「通りを出で右に100mいった所がアレグロ号の改札です。」と書いてありました。今回の旅行に出発する前にアレグロ号のことを色々調べた際に、どなたかの旅行記にやはりこの駅のアレグロ号乗り場で迷ったことを紹介してある文を読んだことがありましたが、こういう事だったのですね?私のホームページを読んで参考にしていただける方がそのうち出てきてくれるのを期待します。


左から、上から4段目がアレグロ号、アレグロって音楽で習いましたよね。確か【速く】だったかな?、イタリア製です。

 アレグロ号は、隣国フィンランドに行く国際列車ですもんね。空港の国際線カウンター並の設備があるアレグロ号専用の改札口にやってまいりました。パスポートとバウチャーを提示して無事に入場です。
 「フジタサン、サヨナラ・・・」なんて言われましたので、日本人客もけっこういるのでしょうね。6:40、定刻に出発しました。向い合わせの席を当てられてしまい、目の前にはロシアのパスポートを持ったご夫婦が相席であります。会話は成り立ちませんが、国境を超えた、最初の停車駅まで我々としばしお付き合いネガイマス。

 外はまだ暗いので、楽しみ()と言えば国境のパスポートチェックくらいしかありません。フィンランドとの国境か近づいてくると、まずはロシアの出国、国境を超えてフィンランドに入るとフィンランドの入国の係員がそれぞれパスポートに汽車のマークの入ったスタンプを押してくれました。

 1時間の時差がありコウヴォラ駅に到着しました。旅行会社の手配はここまでです。久しぶりに自分の印刷物を入れたソフトケースを取り出して、ネット予約した次の列車のeチケットを手にしました。


左から、コウヴォラに到着しました、フィンランド入国です、フィンランド鉄道のロゴです。

 ここ、コウヴォラからカヤニ、カヤニからオウル、オウルからロヴァニエミと3列車を乗り継ぎロヴァニエミへ。ロヴァニエミからは【サンタクロース・エクスプレス】と愛称のある夜行寝台列車に乗り、明朝ヘルシンキへと至ります。


左から、往年の主役が保存されています、コウヴォラからはこれ、客車はダブルデッカーです。

 フィンランドの列車は日本にいながらwebサイトで予約出来ます。メールで送信されたeチケットをプリントアウトして持参すれば、そのまま乗車出来ます。便利な世の中になったもんです。定刻にコウヴォラを出発しました。

 ダブルデッカーですが、線路幅はロシアと一緒の1520mmですので揺れはほとんど感じません。付け加えますが、フィンランド鉄道のwebサイトでは、飛行機のように座席の指定が出来ます。車端部に二人用の2等料金で使える個室があるのを発見したので、迷わす指定しました。
 ガラス張りで外から見るとショーケースの中身みたいですが、座ってしまえば快適でした。wi-fiもタダで利用できて、コンセントもあります。設備的には申し分ありません。


左から、くつろぐ私、もっとくつろぐ同志、子供用のプレイルームもありました。

 車窓は単調で湖沼と森林の連続であります。どちらからともなく、まずは飲みに行くべってことになり、ビストロ車へ行きました。フィンランドの買い物は【いい値段】がします。レシートを見るとかなりの税金を払っています。フィンランドの福祉に貢献させてもらいます。かなり苦味のある私好みのおいしいビールです。
 気を良くしたので、このまま昼食にすることにしました。同志はチキンのなんとかソースがけ、私はミートボールがメインの料理で、私のみビールをおかわりさせてもらいました。しめて68ユーロ円です。フィンランドの皆さん、どうかお幸せに。


左から、とりあえずビール、飲み助はおかわりしました、おいしかったです、たまには車窓も。

 昼寝とwi-fiと単調な景色で時は流れ、14:32、カヤニに到着しました。接続よく、次のオウル行きは15:08にカヤニを出発しました。ひと昔前の客車のようで、トイレは【ぼっとん】、wi-fiもありませんでしたが、1両に乗客は我々を含めて7名です。


左から、カヤニ駅に着きました、右の客車に乗り換えます、ガラガラでした。

 深くリクライニングする座席のおかげであっという間に落ちました。旅の疲れが少し出始めたのかもしれません。あいかわらずの湖沼と森林の連続でしたが、やがて久しぶりの都会の景色になり。17:21、オウルに到着しました。


左から、オウル駅に到着、次はロヴァニエミ行き、緯度が上がって寒くなりました。

 オウルからケミを経てロヴァニエミまでは、このあとのサンタクロース・エクスプレスと同じ区間の乗り鉄になってしまいますがあしからず。こちらも接続が良く、ヘルシンキから来た、ロヴァニエミ行きのIC特急は17:57、定刻にオウルを出発しました。短時間ですが、この列車も車端部のショーケースがある車両でしたので、ゲットしておきました。
 日も暮れましたので、原稿をしたためつつ過ごしました。20:25、ロヴァニエミ到着です。

 ロヴァニエミは北極圏のボーダーから南に8キロの街です。サンタクロース発祥の地、オーロラ観測でも有名です。普通の旅行者なら今夜はここにステイして【観光】するのでしょう・・・。しかし我々は、サンタクロース・エクスプレスに乗ることが【観光】であることは、もうご存じですよね?
 そういうわけでロヴァニエミの滞在は約30分であります。10月の上旬ですが、気温は度と表示されていました。


左から、ロヴァニエミ駅にて、気温4度、寝台列車サンタクロースエクスプレスです。

 待ち合い室で日本語が久しぶりに聞こえました。ツアー客のようで、女性スタッフが甲高い声であれこれ案内していました。ツアーの中にサンタクロースエクスプレス体験乗車が含まれているのでしょう。
 しかも、ネットで予約した個室がツアー客の並びになってしまって、個人旅行の感覚が薄れてしまいました。

 20:55、定刻にロヴァニエミを出発しました。すでにベッドがセットしてあり、個室内はおしゃれな (女性はきっとカワイイって言うのでしょう) なインテリアです。

 21:00
を回っているので、まずは夕食をとビストロ車へ行きましたが、メニューがコウヴォラ→カヤニのビストロ車と同じメニューでありました。興ざめしてしまったので、部屋にもどり持参のゴチソウである【エースコックわかめしょうゆ味】を開封しました。
 部屋に200Vのコンセントがあるので、持参したトラベルポットでお湯を沸かすことが出来ます。ありがたや・・・。


左から、個室の様子、ベッドです、ふくろうさんでオヤジが寝ます、ミネラルウォーターが1本付いています。

 
 分かる人には分かると思うのですが、私、日本からカップラーメン持っていって、それを海外で食べるときって、いわゆるゴチソウを食べるときのような高揚感があるんです。
 しかし今回持参したカップ麺はこれがラストです。旅のワンカットとして写真でも撮ればよかったのですが、それすら忘れて、カキ込んでしましました。あ〜幸せです。オウルまで戻ったのを確認して、横になりました。



本日の買い物〜

@地下鉄@28 56ルーブル
AVRビストロ 68ユーロ
Bオゥルキオスク 19ユーロ

Cホテル税 300ルーブル


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