10/10〜旧型客車でタイムスリップ

 部屋のミニバーの缶ビールを2本あおって横になりましたが、眠れませんでした。【時差ボケ】ってやつでしょう。体がまだヨーロッパ時間になってしまっているようです。今日の日中のどこかで強烈な眠気が来るのかもしれません。

 5:30の朝食会場でしたが、かなりの宿泊客がおります。パイロットやCAらしき人もいました。やはり空港ホテルですね。タクシーを手配してもらい、台湾高鉄(英語ではTaiwan High Speed Railと言うようです。)の桃園駅に着きました。 ネットで予約してプリントアウトした紙とパスポートを見せて、キップを受け取ります。

 日本技術の新幹線で高雄近郊の左營まで乗りました。300kmを体感しましたが、私、【カッチョいい】電車はあまり興味ないんです・・・。運賃料金が手頃なのか、数駅利用の近距離客がかなり多いと感じました。


左から、桃園駅は地下ホームです、この説明日本でも見た事ありますよね。

 それにしても学生、子供が多いなと不思議に思い、地球〜をめくりますと、本日ここ台湾では国慶節という祝日であることを知りました。しかも、土日を絡めて3連休です。次に乗る予定の特急が予約をかけても取れずじまいで、ここまで来ててしまいましたが、これで納得です。

 旧型客車の始発駅であるホウ寮(現地の漢字で木へんに方って字です。)まで、行けるところまで普通列車で座っていき、乗り継ぎの特急に30分立っていくことにしました。
 普通列車は余裕で座れましたが、屏東からホウ寮までの特急は通路、デッキまで人があふれて、何年か前の日本の帰省客の光景に巻き込まれた感じです。


左から、屏東駅まで普通列車で着ました。ここからホウ寮まで立ち席です。屏東駅で予約のキップも発行してもらえました。

 ホウ寮駅に着きました。隣のホームに我々の世代には懐かしい、古めかしい客車が停車しています。我々の高校時代くらいまでは、日本にもこの手の旧型客車がずいぶんと走っていて、喜んで乗りに行ったものですが、いつしか絶えてしまいました。
 もっともここ台湾でも、旧型客車が定期運行で走っているのは、ここホウ寮から台東までの一往復のみとなってしまいました。


左から、ホウ寮駅にて、なつかしい開けっぱなし、台東行きです、最後部より。

 3連休も重なったせいか、明らかに【乗りおさめ】的な、家族連れや、学生、レールファンがホームに集まってきました。ちなみにこの客車、日本製らしいです。冷房のない、扇風機のみの客車のため、【水分】を買い込んで乗車しましょう。ゆっくりとホウ寮を出発しました。


左から、転換クロスシートです、【水分】を確保しました、おつまみもね、動き出したので始めましょう。

 パワフルな機関車に3両の客車ではパワーが有り余っているのか、駅間では結構とばします、南シナ海から、台湾南部の山中を抜けて大平洋に出るといかにも南国の砂浜が広がり、台風の影響か白波がかなり大きく打ち上げています。窓を開け放っているので、さほど暑くは感じませんでした。特急列車に2本抜かれて台東に到着しました。外国ではありますが、ノスタルジックな気持ちにみちあふれた、約2時間の乗り鉄でありました。


左から、サービス機器も日本製、単線のため、交換で停車中、この車両も日本製の特急です、太平洋に出ました。

 台東では、次の列車まで約2時間の待ち時間があるので、レンタサイクルで、地球〜に紹介されていた、【日本九州拉麺】という店に行ってみましたが、残念ながら休みでした。張り紙で、【10/1012公休】とあります。今日から、祝日、土曜、日曜の3連休なので臨時休業なのかな?しかたなくもと来た道を、汗をかきかき駅に帰ってまいりました。何しに行ったんだか・・・。


左から、自転車を20分ほどこいで来たのですが、シャッターの張り紙に【公休】とありました。

 気を取り直し、この地方の名物駅弁を買って、次の特急列車に乗車しました。先程とは見違えてこれまた【カッチョいい】電車ですね。在来線のスピードアップに合わせて導入された新型車両とのことです。
 【プユマ号/普悠瑪号】って愛称で、すばしっこそうなネコ科の動物ピューマの現地発音と思っていましたが、実は団結という意味らしいです。あの大陸には抗しないぞってニュアンスを感じます・・・。15:25、台東を出発しました。


左から、これまた日本製、車内もエクセレント、同志の駅弁、私の駅弁、おいしかったです。

 プユマ号は台湾東部をかっ飛ばします。130km/hは出ていますね。台湾東部のスピードアップにかなり貢献していることでしょう。冷房もかなりかっ飛ばしていて激寒です。南国の旧型客車に備えて、Tシャツ1枚の私には堪えました・・・。やがて車掌が温度調節をしてくれました。皆さんも寒かったのでしょう。

 19:38
定刻に台北駅に到着しました。台湾名物の夜市に行くつもりだったのですが。だいぶ疲れました。夜市はやめにします。そこで夕食にと考えたのは【吉野家】でした。台湾にけっこう店を出しているのを知っていたし。しばらく食べていません。日本での牛丼はいつも【すき家】の私にとっては【吉野家】の牛丼は、ロサンゼルスの【Yoshinoya】以来となります。


左から、駅から4〜5分です、キムチが付いています、満足そうなお顔です、桃園までですが新幹線でサクッと帰ります。

 地球〜で調べると、台北駅の周りだけで3店舗あるようです。一番近い店は、なぜか【吉野屋】となっていましたが、おそらくミスプリだろうと判断して、そちらに行きました。【吉野家】がちゃんとそこにはありました。ファストフード店のスタイルで、注文→受け取り→座席に持っていって食べるスタイルです。2階にも座席スペースのある、ゆったりした店でした。けっこう賑わっていましたよ。

 お腹も満足して、台北からは新幹線で2駅、桃園駅に帰ってきました。あれっ、我々も近距離利用ですね?台湾って、鉄道で日帰りが出来ます。身近な国なのでいかがですか? 我々の海外デビューも2000年の台湾、中国なんですよ。

 桃園駅からは、U-busという空港シャトルバスがあります。今朝もこのバスが使えるという調べだったのですが、ホテルのフロントスタッフに早朝は運転していないとのアドバイスでタクシーとなりました。断然U-busのほうが安いですもんね。
 このバスは、行き先を「ノボテルホテル。」と告げておけば、ホテル前に停車してくれます。言わないと通過されちゃうので要注意です。


左から、夜食で同志が食べました、NHKが映ります。

 空港客がほとんどでしたが、我々の他にもひとり、ホテルで降車しました。明日はとうとう帰国です。桃園駅のセブンイレブンで売っていた、【スーパードライ】と【氷結】で心と体も、日本モードに戻します。テレビもNHKが映ります。



本日の買い物〜

@ノボテル桃園駅タクシー 280
A新左營屏東@43 86
B屏東坊寮@91 182
C坊寮台東@104 208
D坊寮ビール@35×4本 140
E台東ビール@41×2本 82
F台東レンタサイクル 300
G池上弁当@80元×2 160
H吉野家 228
10.
台北桃園(高速鉄道)@175 350
11.
桃園駅ノボテル(路線バス)@30 60
12.
桃園駅で缶ビール3本と缶酎ハイ3本 225


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