11/11 シカゴにて

 自分ではセットしていなかったのですが4:00に部屋の電話がなり、「Good morninng.」ときました。フロントさんが配慮してくれたのでしょう。
 さて、シャワーと思いスッポンポンになり蛇口をひねりました。お湯になるまで少し待ったのですが、排水の具合がよくありません。ってかどんどん溜まってきてしまい、早くも足首まで出来てしまいました。「ダメだこりゃ!!」
 ゆうべのシャワーなら部屋を変更できたでしょうが、バスの送迎まであと40分しかありません。ここのシャワーは断念してアムトラックのシャワーにします。
 実は前日も同志のために喫煙部屋をリクエストしておいたのですが、最初に案内されたのは禁煙部屋でした。向こうの手違いで変更してもらったのですが、なんか点低いぞ・・・ヒルトンさん。

 あわただしく支度を済ませ、空港に到着しました。ここピアソン空港では、シカゴ行きの我々はアメリカの入国審査もここで行います。靴も脱がされ、金属探知機、その後入国目的、旅行の目的、帰りのキップ、滞在先などを事細かに聞かれました。まあいい英語のリスニングと理解しましたけど・・・。
 出発までの時間はエアカナダの【メープルリーフラウウンジ】で過ごさせてもらいました。かるくビールをと思ったのですが、サーバーをひねっても何も出ません。そのうち係りの方がやってきて、「お酒のサービス時間ではありませんので・・・」って言われちゃいました。カナダはお酒にも厳しいようです。

 シカゴ行き501便の機内食は国際線とはいえ、1,000km程度の短距離ですので、ハムとチーズのサンドイッチとサラダ、フルーツがトレーにのった簡単なものでした。東部から中部時間帯のため1:54の飛行時間でしたが、トロント7:00発、シカゴ7:54着、無事に着陸しました。預けていた液体系の荷物を受け取ると、そこはもうUSAの到着ロビーでした。ホントに出国、入国もトロントで行われていたんですね・・・。

 シカゴユニオン駅までは、CTAと呼ばれる公共交通機関の地下鉄に乗ると、乗換なしで行けて便利です。空港からユニオン駅の最寄のクリントンという駅まで所要時間は約45分ですが、たったの2ドルです。
 カリフォルニアゼファー号のシカゴ発車は13:50なので、少し街を歩こうということになったので、回数券(4回乗車分でこれまたたったの5ドル)を購入しました。
 空港を出発したのですが、何かのトラブルがあったらしくなかなかスムーズに進行してくれません。途中の駅で停車するたびに「前に列車がつかえており、停車しています。」の繰り返しです。しびれを切らせて降車していく乗客も出始めました。
 我々は前日の寝不足が幸いに機能して、寝て時間をやり過ごしていたので立ち客よりかはマシだったかも・・・。通常45分のところ、1:25もかかりようやくクリントン駅に着きました。
 席を立ってはじめて気が付いたのですが、我々の座っていた席はなんと「プライオリティシート」、そう優先席でした・・・。シカゴの皆さんゴメンナサイ!!立っていた方々の目がなんとなく冷たかったです・・・。

 クリントン駅からユニオン駅までは約200mです。シカゴは2度目の訪問なので、迷いませんでした。懐かしい荘厳な造りの建物です。
 さて、カリフォルニアゼファー号ですが、我々の当初の予約した寝台は部屋の広さを重視して【ファミリーベッドルーム】でした。大人2人子供2人のスペースがあり部屋は広いのですがシャワーが共用です。自分の部屋付きのシャワーの方が気兼ねなしに使えていいかなってことになり、【ベッドルーム】という寝台に変更してもらいました。こちらは大人2人が定員ですが、自分の部屋にシャワー、トイレ、洗面台が備え付けられております。

 変更の際、窓口のおばさんに申し出たのですが、「なぜわざわざ狭い部屋にするの?」とか「4人じゃないの?」とか言われなかなか意思が通じません。あげくに「#$%&‘*@ジャパニーズ・・・。」でお決まりのお手上げポーズをされちゃいました。日本人の考えていることは、よく分からないわ・・・。って言われたんでしょう・・・。
 結局、提出した予約票に「Refund」って書いてきました。そう!!それを待っていたんですよ!JRとは違い、直接変更するのではなく、いったん払い戻し→再購入という手順のようですから、変更される方はその際お気を付け下さいマシ。

 無事に変更してもらったキップをふところに収め、構内のラウンジ内にある荷物預り所に荷物を預け、街の散策に出かけました。風が強く、体感的な寒さを感じます。散策の目的は2つ、1つ目はシカゴにあるマクドナルド1号店の開業50周年を記念して、その店のみ限定で販売されているグッズを、同志が娘さんの土産にしたいとの事。2つ目は私の車中のお供であるお酒の購入です。
 事前に調べておいたリカーストアをまずは目指したのですが、目的の場所にお店は存在しませんでした。2年前の資料だったので閉店しちゃったのかなあ・・・?

 では同志の目的をと、目的の地下鉄の駅(レッドラインのモンロー駅まで、約12分)歩いてくると、たまたまありましたドラッグストアーにお酒が置いてありました。最近の日本のドラッグストアーもお酒を扱っていますよね。こちらの流れが日本に行ったのでしょうか・・・?【CVCファーマシー】って店でした。お酒の購入は後にして、目的のマックの店の最寄り駅(レッドラインのグランド駅)まで地下鉄に乗り、記念のマックの店に行きました。
 同志はぬぐるみと、ボールペンを購入、ちょうど昼時なのでせっかくだし、ここで昼食にしました。実は私、マックのポテト大好きです!この店のポテトも揚げたて&塩加減上々でおいしかったです。
 
 モンロー駅へ戻り、【CVCファーマシー】でウォッカとヒゲ剃りを買い、ユニオン駅に戻りました。現在12:40。ちょうどよかったですね・・・。

 荷物を受け取りラウンジで待っていると、優先乗車の案内があり、係りの方がホームまで案内してくれます。我々の車両と部屋は31の「C」です。入り口にはカーアテンダントが待機しており、「Welcome!」と自分たちの部屋を案内してくれます。2階建て車両の2階部分に我々の「C」がありました。上下の寝台、1脚のイス、シャワー、洗面・・・、アムトラックのホームページで確認したとおりの設備です(当たり前か・・・)。カーアテンダントはセインさんという方です。エメリービルまでよろしくお願いします。

 13:50、定刻に出発しました。シカゴの市街、郊外を抜けるともうプレーリー(大平原)です。正直申し上げると、この辺って単調すぎて書くことが無いんです。他の紀行文もいくつか読んでみましたが、この辺を紹介しているものにはありつけませんでしたので、私も割愛し、ちょいと1杯やらせてもらいます。そのまま昼寝と・・・。
 カーアテンダントが寝台を作るにはまだ早い時間帯だったのですが、自分たちでこしらえちゃう事にしました。日本を含め、各国の寝台車には乗ってきているんで、だいたいの作り方は判っています。
 セットは簡単に済み、シーツを敷いて出来上がりです。セインさんの仕事をひとつ楽にしてあげました。だからってセインさんへのチップをケチることはしませんよ!

 3時間ほど寝ちゃいました。食堂の方が、夕食の時間のオーダーを取りに来ましたので19:30でお願いしました。時間になると、「19:30で予約の方、食堂へどうぞ。」って案内があります。部屋にもモーニング、ランチ、ディナーの各メニューが置いてあるので決めていくことが出来ます。今夜はビーフだな・・・。

 VIA並みの食事を期待していたのですが・・・、うん?ちょっとショボイぞ・・・。同志に指摘されて気付いたのですが、コーヒーカップと皿がプラスチックです。出されたビーフもレンジでチンだなってすぐに判るほどの品物でした。
 数年前からアムトラックは大規模な経費削減をしているとどこかのホームページで紹介されておりました。食事も飛行機の機内食並にしていくようです。2年前のあのステーキを経験している我々にとっては残念な話です・・・。味は悪くなかったですが、ややさびしい夕食となりました。

 部屋で飲み直し、22:31のオマハで同志のタバコに付き合い、本日最後のシャバの空気を吸いました。

本日の買い物〜レートは120円/1米ドルです。

地下鉄回数券〜2人で10ドル、マクドナルド〜2人で6.94ドル、CVCファーマシーでお酒とヒゲそり〜17.01ドル、荷物預かりの方にチップ〜2人で1ドル。ラウンジカーでビール〜2本で8ドル、夕食時にビール〜2本で8ドル、夕食時のチップ〜2人で6ドル

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