11/9 我々の部屋が・・・
まだ体が慣れてないようです。列車の出発のショックで目が覚めると、2:12、サスカトゥーンでした。1:00の遅れです。風邪も完治していないので、夜が明けるまで目をつぶってでも横にさせてもらいます。
次の停車駅はウィニペグ、時間が1時間進んで現地定刻11:20です。手元のガイドブックによると759km先の駅です。そこまでノンストップとは・・・、やはり「スケール」ですかね・・・・?
エドモントンを過ぎたあたりから更に列車の速度が上がってまいりました。体感で130km/h位です。
北米大陸の場合、列車の速度が上がる→平原をひた走る→周りは牧場かただの野ッパラという図式になります。つまらない景色になってまいりました。トロント→バンクーバーの乗り方のほうが楽しみが後になってよかったのかもしれません。
朝食をすませ、ウィニペグまで寝台で過ごしました。この列車ご自慢のドームカーも散歩がてら行ってみましたが、すぐに戻りました。やっぱ横になれる寝台のほうが楽チンですものね・・・。
列車の快走と緩めのダイヤのおかげでウィニペグに11:20、定刻に到着しました。カーアテンダントと食堂スタッフはここで交替です。スーザンさんにここまでの礼をのべてチップを差し上げました。
この列車の出発は12:25です。時間があるので、駅の外を歩いてみることにしました。出口で係りの方が「12:00に改札が始まるのでそれまでにラウンジに戻ってきてネ。」って教えてもらいました。荷物の整理に時間がかかり、ホームに降りたのが11:35くらいでした。構内にあるトイレで同志の長〜いウ○コに待たされたので、あっという間に時間が過ぎてしまいました。せっかくなので、レトロ調のラウンジで1枚、ホームに上がって力強い機関車を撮り、自分の部屋に戻りました。ウィニペグ12:25発、ついに定刻です。
交替したアテンダントに、隣の車両の1番の寝台に移ってくれと依頼がありました。我々の号車のトイレが故障で使えなくなったための措置のようです。せっかく寝台のままで気に入ってたのですが仕方ありません・・・。新しく移ったところは同じタイプの寝台でしたが、未使用だったため、昼間仕様の座席のままでした。いすを引くとすぐフルフラットに出来るので、(JRの583系っていえば判る方は判ると思います。)そうしましたが、上段の寝台のセットはアテンダントに頼んで工具を使って組み立ててもらわねばなりません。チョット気が引けたので夜まで我慢します。
オンタリオ州に入ると、そこここに湖が点在し始めました。湖畔には別荘が建ち並び、この辺はリゾート地帯のようです。カナディアン号は通常の停車駅のほかに、48時間前までにリクエストすれば停車してくれる駅がいくつかあり、その制度を利用して、通常は通過のこのリゾートエリアの何駅かにも降車していく乗客がおりました。
今日の昼食は軽め(?)のサンドイッチにしました。それでも日本では経験したことのないボリュームの肉のサンドイッチでした。とてもおいしかったのですが、2切れ出されたうちの1切れは残してしまいました。隣のテーブルのあきらかに90歳は超えていると見られるグランマはデザートもろとも「完食」です。私、「・・・・・。」
車窓は湖の連続です。なんか昨年の北欧を思い出しました。食堂にカメラを持ってきている人は、右へ左へ大忙しです。結氷している湖、そうでない湖とあり、水温に微妙に差があるようです。道端の水溜りは全て凍っていたので、気温のせいだけではないようです。
部屋に戻り、フラットにした下段に男2人並んで寝て過ごしました。通路を通る人からは、奇異の目で見られていましたが、決して「モーホー」ではありません、我々は。
通路を挟んだ反対側にはメーキャップアーティストの仕事をしている女性の1人旅の方がいます。バンクーバーからずーっと乗車している方です。途中のスモーキングステーションであるSioxlookout駅で同志のタバコをきっかけに話し始めることになりました。前回のアメリカでもそうでしたが、アジア人は若く見られるようです。40歳と言うと、とても驚いていました。シワが無いので20歳過ぎのエイジャー(?)にしか見えないんですと・・・。女性の方が言われれば嬉しいのでしょうが、野郎がそう言われてもねえ・・・。
そういえばウィニペグで降りていったカーアテンダントのスーザンさんも今朝になると「Hey,boy!」って我々を呼んでいましたっけ。まあ、そう見られちゃうんだと受け止めましょう。アーティストさんに私の職場の特急列車の写真が写ったカードを差し上げて、これを運転しているんだって説明したら、これまた驚いておりました。このカード、話のネタに結構使えます。持ってきてヨカッタ!!
さて、そろそろ本日の妻へのメールをと思ったのですが、先のウィニペグですと日本はまだ真夜中です。先ほどのSioxlookout駅では残念ながら「圏外」でした。あちゃーっ。確かに「地球〜カナダ」でもウィニペグの次に紹介している街はトロントです。こりゃトロントまでアンテナ立たないかも・・・。
夕食のメインはチキンにしました。メインは毎日4種類ありその中から選ぶことが出来ます。飛行機のビジネスクラスの食事から始まって、VIAは本日3日目のフルコースの食事です。明日のトロント着は定刻20:00なので、明日の夕食までしっかり付いております。帰国直後に健康診断にかかったら、恐ろしい結果が出ちゃうかもしれませんね・・・。幸い会社の健康診断は10月の下旬に終了しており、異常なしでした。私の帰国を待って妻がダイエットを始める決意なのだそうですが、私も便乗させてもらうつもりです。
外はすでに暗く、今停車した駅はアームストロング駅と思います。時刻表からの推察です。駅名標などに光が当たっていないので、日が落ちると、どこを走っているのかちっとも判りません。この駅で時計を1時間進めて、いよいよトロントと同じ【東部時間帯】になりました。現在23:05です。今日はここまで。
本日の買い物
朝食時のチップ〜2人で5ドル、スーザンさんにチップ〜2人で15ドル、昼食時のビール〜2本で9.5ドル、昼食時のチップ〜2人で5ドル、夕食時のビール〜2本で9.5ドル、夕食時のチップ〜2人で10ドル
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