1/26 世界遺産のモンサンミッシェルへ
 夜中にまたやらかしてしまいました。トイレの扉と部屋の出入口の扉が酷似しておりまして、トイレに行こうとドアを開けたら、そこは【廊下】でありました。あっと思ったのもつかの間、オートロックのドアは無情にも閉まってしまいました。ニュージーランドの時は電子キーのエラーでしたが、今度は完全な【インキー】であります。  同志が中で寝ており、廊下に響かないように小さめに何度かノックをしてみましたが反応がありません。トコジラミ対策で部屋着はキチンと着ていたので、情けない気持ちでフロントに行って無事に解錠してもらいました。同志も起きており、何事かって顔をしていたので事の顛末を正直に話しました。  眠り直しの後、トコジラミ騒動ってなんだったの?ってくらい、何ら問題のない朝を迎えました。本日はフランスが誇る世界遺産のモンサンミッシェル見物にいきます。パリからは結構離れた距離にあり、感覚的には東京から日帰り観光で名古屋に行ってまた帰って来るって感じを想像してください。パリからのバスツアーもありますが、ここは【乗り鉄ワールド】の出番ですよね。

往路は在来線

ささやかな朝食

これもね
 数か月前からネットを使っての予約方法を訓練しておりました。フランス語はまるでだめなので、フランス国鉄の英語版を開いて、予約→発券って手順を会得しました。そうこうして予約した本日のルートですが、パリ/モンパルナスから在来線でヴィルデュ・レ・ポエル、そこからバスでモンサンミッシェルって往路、帰りは往路の行程がヒットしないため、モンサンミッシェルからバスでレンヌ、レンヌからTGVでパリ/モンパルナスという行程です。バス区間も含めて無事に発券、メールで送られてきた添付ファイルをコピーしての持参となりました。  7:32、ノマドという愛称の3401列車はパリ/モンパルナスを出発しました。夕べのうちに近所のスーパーで朝食分を購入しておいたので車内でささやかに済ませました。車窓の報告もしたかったのですが、ナイトジェットの運休に伴う代行ルートを同志と協議する時間として消えてしまったことお詫びします。10:28、定刻にヴィルデュ・レ・ポエルに到着しました。  バスは駅前に停車しており、他の乗客の流れにのまれるままバスの中の人となりました。約40分のバス旅を終えて11:25、モンサンミッシェルのバス停に到着しました。  【モンサンミッシェルのバス停】って回りくどい表現をしたのは、バス停があるのは自家用車も含めた駐車場エリアで、ここから【あの場所】まではまだ距離があり、無料のシャトルバスもあるのですが、諸先輩のブログを読むと、歩けるならせめて行きだけは歩いてみるべしとの紹介が多かったので同志と協議の末そうすることにしました。

見えてきました

あと500m

あと300m

到着しました

入りましょう
 片道約30分の昨日に続く行軍が始まりました。10分ほど歩くと海岸沿いに出て、【アレ】(流行語なので使います。)が見えてきました。遮るものがないので、おおよそではありますが、まだあと2キロはありそうです。17:00のレンヌ行きのバスまではまだまだ時間はたっぷりあります。天気も快晴なのでのんびり歩きましょう。58歳(あっ、言っちゃった)のワタシでもなんとか徒歩でのモンサンミッシェル到着を果たすことができました。  意見は別れると思うのですか、皆さんはモンサンミッシェルと聞いてどう観光したいですか?遠景から見るよく写真で見る【アレ】、もしくは徹底的に中まで散策しちゃおうって【欲張り派】。我々は欲張っちゃいました。到着までに全体像は収めることができたので、今度は修道院内を散策します。  まず最初に気づいたのは、モンサンミッシェル名物のオムレツの店【ラ・メール・プラール】が改装工事中だったということです。このオムレツには賛否両論があるようで、否の意見はほぼほぼ「高いのに美味しくない」で統一されています。円安のこの時期に訪れた日本人にはちょっと勇気を持って挑む店だったのです。我々も予算を確保して挑戦するつもりでしたが、あっさりと足元をすくわれてしまった状態です。

オムレツ屋

メニュー

改装中のため

休業でした
 人の流れにしたがって歩みを進めると、修道院の入り口にたどり着きました。なるほど、モンサンミッシェルって有料らしいって程度の知識しか入れずにここまで来たのですが、ここにチケット売り場のブースがありました。簡単に言えば島の下部にあたる住居や商業施設は、誰でも無料で散策できますが、ここより上部の【修道院エリア】は有料なのですね。オムレツ店で散財する必要がなくなったのでモチロン散策しましたよ。周遊ルートが矢印で示してあるので迷うことはありません。テーマパークという言い方は適切ではないかもしれませんが、シロウトのワタシ的にはそんな感覚で拝見させてもらいました。周遊ルートの最後にお約束?のおみやげ物売り場のエリアが設置されていました。鉄道グッズなどあるわけもなくスルーされていただきます。外に出るとあら、修道院の入り口に出てまいりました。ワタシの中ではやはり【テーマパーク】でありました。

散策します

路地裏

影モンサン

荘厳です
 バスの時間までまだ時間がありますが、どうしようと同志と会議をしました。時間潰しでバス乗り場まで歩いて、バスを待ちつつ明日のウィーン→ハンブルクまでの行程を考えようで合意しました。復路の【行軍】が終了して、バス乗り場そばのビジターセンター内のソファーに身を落ち着けました。無料なんだから、帰りはシャトルバスでも良かったなと後悔した次第であります。昨日に続き歩数計は連日の20,000歩超えです。  昼食はまだでしたが周辺にはレストランもカフェもありません。仕方なく朝食で余った食パンを、自販機で購入したコーラで流し込みました。  さて、待ち時間でドイツ鉄道のストのことを調べてみましたが、スト回避や中止的な記事はちっともヒットしません。チケットを購入したオーストリア鉄道からは、メールや通話メッセージでしきりに【運休】通知が届きました。空港→市内の足として期待していたSパーンも運休するらしいとのことなので、今回のナイトジェットの旅はすっぱり断念して、特典航空券の1/28のハンブルク→ミュンヘンのルフトハンザ機に確実に乗れるようにウィーン→ハンブルクを空路、ハンブルク空港から歩けるホテルをこの時間で予約するって作業に充てることにしました。  エクスペディアのサイトで安価でヒットしたのは、なんとウィーン→ロンドン経由→ハンブルクです。フラッグキャリアのブリティッシュエアなので、なんでロンドン?とは思いつつ発券ボタンをタップしました。これちなみに1/27、つまりナイトジェットの乗車予定日にロンドンを経由してもハンブルクにたどり着けちゃうって行程なのです。飛行機が速くで便利なのは重々承知していますが、何だかやりきれません。  翌日のハンブルク発ルフトハンザ便に搭乗するために、選んだホテルは【Hotel DENBU】という3つ星ホテルでした。ジジィはどうしても【お尻】?って思っちゃいます。皆さんそうでしょ?(笑)。なにはともあれ、ルートは確保できました。疲れたので連泊であるバリのホテルに戻りましょう。

帰りは乗ろう

無駄に遠回り

TGVでパリへ
 予約したレンヌ駅行きのバスは17:00、定刻に出発しました。ナイトジェットの払い戻しをどうするか、あれこれ調べてみましたが、解決には至らずバスは18:15、レンヌ駅に到着しました。このあとは、パリ/モンパルナス駅まで、TGVに乗りますがパリ到着は21:45です。まさに東京からの名古屋の日帰り旅行です。待ち時間は洒落たレストランってな事はせず、駅構内のマクドナルドで過ごしました。  航空会社も鉄道会社もアカウントを作って予約すると、万が一のときのお知らせがメールで届くので便利です。食事中にもパリ行きTGVが5分遅れ、さらに10分遅れと2度メールが届きました。マックをあとにして、乗り場を確認しようとしましたが、番線がまだ確定していません。  電光掲示板のもとには明らかに我々と同じパリ行きを待つであろう人々が群れております。あっ、確定しました。案の定の民族大移動となりました。乗降客が多く、TGVは予定より12分遅れの20:00、レンヌを出発しました。外も暗く、行軍の疲労でほぼほぼ寝てしまいました。22:00頃だと思います。無事にパリ/モンパルナス駅に到着しました。駅から近いホテルで良かったです。開いていたミニスーパーでワインを購入してホテルに戻りました。 本日の買い物~ 1.パリ/モンパルナス駅で缶ビール 2本で1,670円 2.モンサンシェル入場料 2人で4,278円 3.自販機でコーラ 2本で1,052円 4.レンヌ駅のマクドナルドでビッグマックセット 2人で3,291円 5.ホテルそばの【ミニマート】でワイン 1本1,430円 続きを読む