現地10/13
4:30にアラームをかけたのですが、4:45でした。よく眠れたようです。さぁ、いよいよ待ちに待ったマチュピチュの日であります。シャワーを浴びて身支度をしましょう。大きい荷物は不要なので部屋に置いて貴重品と雨具をディパックに詰めて階下に降りました。ここのホテル、朝食は4:30からやってくれます。嬉しいサービスに感謝しつつ頂きました。
部屋の鍵を預け、ホテルの玄関で待っていますと6:01、軽くクラクションを鳴らして車が1台止まりました。TAXIの標記はありません。ホテルの契約車、または知人の【TAXI】なのでしょう。デルビーさんはきちんと自己紹介をしたのち、我々を車内に招いてくれました。
20分程かけてポロイの駅に到着しました。もう少し近い距離と思っていたのですが、クスコの市街からはかなり離れた所に駅はあります。30ソルという値段も納j得の距離です。土曜日なので駅はごったがえしております。世界中の顔がそこにはありました。
乗車手続きがすでに始まっていたので、プリントアウトした予約票とパスポートをドアの前に立つ係りの方に提示して乗り込みました。「フジタサン、アリガトゴザイマス。」だって。日本人観光客も多いのでしょう。
6:40定刻に出発しました。席はテーブルのある4人の向い合わせ席です。向かいには新婚旅行と思われる中国のパスポートを持った男女がおります。【尖閣諸島】の話を振ってこないかと思わず身構えましたが、お互い地球の裏側まで苦労してやって来た人間です。会話ははずみませんでしたが、私のクリアファイルに貼ってあった寺のお坊さんのイラストのシールと【道明寺】の漢字がきっかけで場が和みました。
出発しました |
客室です |
ウルバンバ川 |
この先に遺跡が |
7:15に軽食のサービスが始まりました。ありがたく頂戴しましたよ。7:37、スイッチバックのポイントに到着。【Z】型の3段式スイッチバックで高低差を稼ぎます。標高の高い街のクスコからはウルバンバ川沿いに谷を降りていきます。 8:20オリャイタイタンボ駅着。
この駅が始発のマチュピチュ行きの列車もあるため、ホームはやはりごったがえしております。我々の車両はすでに満席なので乗客の出入りはなく、8:30に出発しました。谷がかなり急峻になってきました。落石一発で・・・って状況であります。
この車両は【ビスタドーム】というクラスの乗客を対象としたもので、天井も一部が透明でご丁寧に上空の岩肌も拝むことができます。まぁここまで来たんだから、運を天にまかせましょう。
軽食の |
サービスです |
谷はついには道路もなくなり、深い谷の間は川と鉄道と徒歩道だけになりました。そうなんです。乗り物でマチュピチュへ行くには鉄道しかないんです。ちなみに車道がなくなる地点から徒歩道を3泊4日かけて歩く(インカ道トレッキング)ってのもありますが・・・。
素堀のトンネルをいくつかかいくぐり9:52、列車はマチュピチュ/ アグアスカリエンテ駅に到着しました。遺跡の入り口までは、遺跡の発見者の功績を讃えて【ハイラムビンガムロード】というつづら折りの山道をバスが連絡します。あれっ、このバスってどうやって運んできたのでしょうか、それを考えると一晩中・・・なんて古い漫才のネタが思い浮かびました。年齢がバレるんでこの話しはここまで。
地図で確認したバスのチケット売り場はすぐに分かったのですが、そこには両替の文字とレートを示した紙が張ってあり、【BUS】の文字はひとつもありません。しばらく周辺を右往左往しましたが、やはりそこしかあり得ないよなって結論になり意を決して尋ねてみましたところ、なんのことはなくやはりそこがチケット売り場でありました。せめて【BUS】くらいの標記があればいいのにと感じた次第です。
バスは何台もで巡回するのですぐに乗ることが出来ました。谷底の駅から今度はグイグイと山を登って行きます。ベンツ社製のバスで丈夫な作りなのでしょうが、峠の山道オンリーの仕事となりますと、車体にガタがくるのも早そうです。30分程で遺跡の入り口に到着しました。
遺跡とワイナピチュという山の登山がセットになった入場券をネットであらかじめ入手してあるので、改札でパスポートと共に提示して入場しました。まずは11:00が受付終了のワイナピチュ登山口に急ぎました。
到着が11:15と遅刻してしまいましたが、土曜日のせいかまだ受付の行列がはけておらず、我々も並んで無事に入山が許可されました。さぁ腰を据えて頂上を目指しましょう。
登山道は想像以上にハードでした。一歩誤れば奈落の底になんて箇所がそこここに存在しています。息が上がり、途中でTシャツ1枚になりましたが汗でびっしょりです。46歳のあらゆるパワーを駆使してなんとか登頂に成功しました。
圧巻の景色がそこにはありました。登りきった者にしか分からない、贅沢な景色とそれをモノにした達成感で心が満たされました。雨が落ちてきたので残念ですが下山としましょう。
下りはさらに足腰に負担がかかるので、慎重に歩を進めました。往復で2時間15分を要して、無事に登山口に帰ってまいりました。ズボンの裾が泥でぐちゃぐちゃになっていました。まあこれは勲章みたいなものですから、このまま一般向けの遺跡巡りを始めましょう。
下山したので |
あらためて |
遺跡を |
じっくり |
見ましょう |
テレビとか教科書でしか見たことのないあの光景、あんな作りの建物が今、目の前に次から次へと訪れます。そして一番有名と思われる写真スポットからマチュピチュ遺跡の全景を収めた後、下山のバスに乗り込みました。ひざがプルプルしております。ジジイなんでおそらく明日ではなく、あさってに激痛がやって来ることでしょう・・・。
愛嬌あるリャマ |
教科書で |
こんな光景 |
見たこと |
ありませんか? |
旧駅の並びにある【PACHAMACHA】というレストランで早めの夕食にしました。ロモ・サルタードというペルー料理をビールで流し込みました。ペルーのレストランは盛りが日本の1.5倍はあろうという量で出てまいります。結局残してしまいました。
ふもとの街です |
デカいビール瓶 |
帰りのポロイ行きビスタドームは、17:27定刻に出発しました。この列車は機関車が牽引するタイプではなく、ディーゼルカーが自走するタイプの車両でありました。予約が早かったことも重なって席は最前列となりました。
運転室がある隣とは引戸で仕切られていますが前方の景色は独占出来ます。ただし外は日が沈む時刻であります。あっさりと暗くなってしまいました。登山の疲れもあり、このあとはほとんど寝てしまいました。定刻の20:40にクスコ/ポロイ駅に到着しました。
マチュピチュを |
あとにします |
最後にもう一枚 |
最前列でしたが |
今回の【乗り鉄】は 、これにて終了なのですが、せっかくなのでこのあと続く旅の様子も紹介していきますので、よろしければお付き合い下さいませ。
駅でデルビーさんはちゃんと待っていてくれました。しかもデルビィさんの手には私がプリントしたあの名前の紙です。コチラの意思が異国の地でちゃんと通じたことに、妄想した甲斐があったと胸が熱くなりました。この話は明日オチがあるのです。引き続き読んでくださった皆様、明日をお楽しみに・・・。
ホテルまでの道中で、明日の空港までの送りもお願いしたところ快く引き受けてくださいました。時刻は今日と同じ6'00です。無事に部屋に戻りました。洗濯物も乾いておりました。スーパーマーケットにお酒を買いに行く体力は残っていなかったので、今日の自分へのご褒美に冷蔵庫に入っているお酒、すなわちミニバーを利用させてもらいました。ではまた。
本日の買い物〜
1.クスコ⇔ポロイ送迎 s/.60
2.デルビーさんにチップ s/.10
3.マチュピチュバス往復 2人でs/.34
4.パチャマチャで食事 2人でs/.96
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