7/6 351列車に乗車
7:00に自然と目覚めました。シャワーを浴び、お湯を沸かして、持参の味噌汁と余っているフリェーブで朝食としました。味噌汁を持ってきてよかったです。そろそろこの手のものが恋しくなる時期ですもんね。
このホテルのテレビは、さすがにBSは映りませんでしたので、無難なスポーツチャンネルを流しています。ってかこの地のこのホテルに日本人って宿泊したことはあるのでしょうか・・・?
今回の極東旅行は、なにしろ情報が少ないため苦労します。けれどもそれゆえの楽しさもあり、私のホームページを読んでくださったあなた様が、もし極東を訪れるのであれば、いくらかはお手伝いできるのかもしれません。
9:30になっても同志が起きてこないので、ひとりでフロントへ行き、ホテルの延長をお願いしました。なんとか通じましたよ。ドキドキでしたが、外国語が通じた瞬間ってのは、いつになってもうれしいモンです。
10:40にテレビの放送が中断してしまいました。テレビ局の都合か、ホテルの都合かは分かりません。つまんないので、同志をたたき起こすことにします。
昼食の買い出しに行きました。「アゴーラ」という名のスーパーがメインストリートから少し入った所にあったので、入ってみました。ピロシキとポテトサラダ、ヨーグルト、ウオッカをゲットし、冷えたビールは昨夜の「アケアン」で購入しホテルに戻りました。
テレビ放映が復活しており、ロシア版【刑事犬カール】←(知ってますか?加納竜さん主演、ヒロインが木ノ内みどりさんと記憶しています・・・。)のような放送をしています。言葉は分かりませんが、映像でおよそのストーリーが分かり、結構食い付いて見ていました。
すこし昼寝の後 (今回の旅行は計画がかなりユルメなので寝てばかりです・・・)、17:00にチェックアウトし、ワニノ駅に向かいました。定刻の17:55にソヴェツカヤ・ガヴァニ方面から351列車ガやって来ました。
あれっ?回送なはずなのに、乗客がいますよ?現地市民しか、キップが発行できなかったのでしょうか・・・?まあ今さらになっちゃいましたんで、気を取り直して、最東端⇔最西端に的を絞りなおします。
キップに指定された、10号車の18番と20番 (いずれも4人個室の上段です)
に入りますと、すでにご高齢の夫婦が乗車しておりました。自己紹介をして、通路側に掛させてもらいました。持参の扇子をプレゼントすると喜んでいただけました。持ってきてよかったです。
おばあさんがマシンガントークを炸裂してくるのですが、まったく応戦できません。情けないですが、表情を読み取りつつ、こちらが仕込んできたロシア語をつなぎ、怪しいモンではないことは分かっていただいたみたいです。
早速ご夫婦持参の紅茶をゴチになりました。イチゴの香りがかなりするチャイでありました。
話がやや疎遠になった頃、同志を誘い夕食をとりに食堂車に行きました。ビール、サリャンカスープ、ポテトとハムのサラダ、パンを注文しました。サラダにはグリーンピースが入っており、これを噛み砕いているうちに、満腹感が得られました。明日の昼にまた来ようと思います。
会計を済ませ、部屋に戻り、ベッドをセットし就寝です。しかし非冷房車ゆえ、車内に熱がこもりかなり暑いです。走行中には通風口から流れてきた風もなぜか止まっています。元を閉じられちゃったのでしょう・・・。うちわを扇ぎつつ眠気を待ちますが、暑いのがまさっています・・・。
【本日の買い物】
@ホテルワニノ延長料金 1室396ルーブル。Aスーパー【агора】にて パン3個60ルーブル、ウォッカ232.2ルーブル、ヨーグルト2個とポテトサラダ1盛117ルーブル。Bスーパー【アケアン】にて ビール2本49ルーブル。C351列車の食堂車で夕食 2人で912ルーブル。
7/7 ハバロフスク着
真夜中、どこかの駅での喧騒に目が覚めました。時計は7/7の0:30です。少しは眠れたのですね・・・。上段は窓がないのでどこを走っているのか、どこの駅なのか、時刻通りなのか知ることが出来ません。
次の長時間停車はコムソモリスク・ナ・アームリ、7:14着/8:14発までありません。車内の気温がやや下がってきたので、再び寝ることにしました。列車はおよそ60km/h位のスピードなので揺れはしますが、心地よい揺れです。3種類ほどの夢をみた後、長い鉄橋を渡る音で目が覚めました。6:30頃と記憶しています。アムール川を渡ったのでしょう。間もなくコムソモリスク・ナ・アームリみたいです。
7:14、定刻に到着しました。ロシアの列車は停車中、車内のトイレは鍵を掛けられてしまい、使用が出来ません。駅舎の中に有料トイレがあったので、洗面と合わせ利用させてもらいました。
陽が上がったばかりで、陰もまだ長いのですが、快晴のためじわじわと気温の上昇を肌で感じています。同志の煙草にも付き合いましたが、日陰で吸ってもらいました。
発車時刻が近づいたので、私はヨーグルト、同志はアイスを購入し車両に戻りました。
進行方向が逆になり、8:14、コムソモリスク・ナ・アームリ定発しました。列車は相変わらず60km/h程度の優しい速度で小さい駅にもこまめに停車していきます。
陽が高くなるにつれて車内の気温が上がってきました。我々の部屋の通路側の窓が半分ほど開いているので、他の部屋の乗客も代わる代わる風を当たりに来ます。そのうちコミュニケーションが生まれるかも・・・。
車内の暑さに辟易した11:30頃、同志を誘い食堂車に行きました。進行方向が逆になったので、今度は車両の後方に歩いていきます。隣の号車に入った途端・・・、涼しいじゃあ〜りませんか!同じ等級なのに、この車両は冷房客車でした。
何てこった!リクエストが出来るならそうしてもらえばよかったなぁ・・・。もっとも冷房車があるなんてハナからあてにはしていなかったもんで・・・。
んで、やって来た食堂車も冷房車でした。それならば、昼食がてら長居するつもりです。昨日食べ損なった肉料理をリクエストしてビールをお供に食べました。豚のソテーでしたが、なかなか美味しかったです。食堂にはしょう油もあり、味変に活用させていただきました。
少し物足りないので、ボルシチを一皿追加しました。回りにいるロシア人が食べているボルシチの皿が、【どんぶり】級だったんで、ひと皿でいいべ?って事になったのです。
旅で余ったフリェーブをリュックに持参してきたので、それをボルシチに浸しながら食べました。この食べ方大正解です!ボルシチのややしつこい味付けがうまく中和された感じでありました。
度胸が座ってきたので、更にウオッカも取りだし、リンゴジュースを新たに購入し割って飲みました。ある程度食堂のメニューを頼めば持ち込みに関しても多目にみてくれるようです。挙げ句に余っていたポテトチップが登場です。ちょびっと気が引けたので、さきイカをラストに購入しました。
3時間ほど食堂車で過ごさせていただき。満足して部屋に引きあげました。ちなみになんですが、配膳を担当していた30歳代と思われる方が「アチラの方いかが?」と誘ってきました。
この人を相手とするのか、はたまた誰か別の人が来るのか・・・。ロシアの列車内でそういう商売をしているってのは聞いたことがありましたが、もちろん丁重にお断りしましたことを報告しておきます。
17:00ヴォローチャエフカ2に到着しました。30分停車するのでホームには露天売りの売店がいっぱい出ています。クワスという飲み物とアイスを購入しました。クワスは樹液を発酵させた炭酸飲料とのことで飲んでみたかったのです。申し訳ないですが、500mlのペットボトル半分で「もういいや」になっちゃいました。
アイスも同志から少しもらいましたが、こちらは相変わらず美味しかったです。このホームページ読んでロシアに行こうと興味を持っていただいたなら、ぜひアイスクリームとヨーグルトは食べてみて下さいませ。17:30ヴォローチャエフカ2定発しました。
ハバロフスクまでの残りの時間は、仲良くなった子供達に、日本のにらめっこでよくやる顔をして見せて大ウケを誘いました。
早速子供達も真似をして、ママに見せたりしていたのですが、一部の子供は怒られていたみたいです・・・。やべっ、教育によくないこと教えちゃったかな?大河アムールを鉄橋で越えて18:01、定刻にハバロフスクに到着しました。
今ここに、ユーラシア大陸の最西端の駅【カスカイス】から、最東端の駅【ワニノ】まで鉄道旅行を果たしたことを宣言します!
乾杯はホテルでやりましょう。駅前から路面電車に乗り、レーニン広場で下車、、露天売りのホットドッグを買い、スーパーに立ち寄り、お土産を購入したので電停から20分ほどかかってしまいましたが、無事に【インツーリストホテル】に到着しました。チェックインを済ませ、ホットドッグをつまみにしつつ、同志と旅の成功をビールで乾杯しました。
【本日の買い物】
@コムソモリスク・ナ・アームリ駅の有料トイレ 1人2回、のべ4回で52ルーブル。Aキヨスクでアイス1個、ヨーグルト1個 計21ルーブル。B351列車の食堂車で昼食 623.4ルーブル。C食堂車での追加 りんごジュース2本60ルーブル、さきイカ1袋70ルーブル、ボルシチ1皿125ルーブル。Dヴォローチャエフカ2駅の露店で アイス1個20ルーブル、クワス1本20ルーブル。Eハバロフスクのホットドッグスタンドにて ホットドッグ2個70ルーブル。Fトラム1区間 2人で24ルーブル。Gハバロフスクのスーパー【бумико】にてお土産(ウォッカ1本とスナック菓子15袋)、ビール4本、水2g、コーラ1本 合計646.68ルーブル。
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