7/4 フェリーの気まぐれ

 朝、シャワーを浴びているときに、電話が鳴りました。スヴェトラーナさんからのようで、同志が対応しています。シャワーが済み、内容を聞いたところ、フェリーの出港は、ホルムスクを日付の変わった7/5夜中の0:00出港との事で、ワニノ着は、更に日が変わった7/6の0:30となり、その日はワニノに泊まって下さいとの事でした。日をまたぐ攻防なのでしっかり確認しましょう・・・。
 更に、ワニノからの列車は7/6の18:13発で、ソヴィエツカヤ・ガバニ→ワニノ間は回送扱いのため、キップが用意できません。ワニノから351列車に乗車して下さい。ハバロフスクは1泊のみとなります。以上の内容でありました。

 ワニノの宿泊代金とハバロフスクが1泊になったので、その変更の連絡方法が気になり、今回お世話になった【ツーリストシアター】社の担当者にも電話をして確認しましたが、スヴェトラーナさんからの電話の内容で間違いなく、ワニノのホテル代金は旅行社持ち、ハバロフスクのホテルの変更も旅行社から連絡しておくので心配なくとの事でありまして、これでひと安心です。


保存されたキハ58

保存状態良好

D51もありました

ノグリキ発の列車

牽引の機関車

サボです
駅とホテルの全景
ホテルの室内

いかにも日本製

ガイドさん夫婦

 フェリーの出港が大幅に遅くなってしまったので、スヴェトラーナさんとはホテルロビーで17:30待ち合わせという事になりました。
 12:00チェックアウトだった部屋を、17:30まで片言のロシア語を操り延長してもらいました。せっかくなので駅前のみ散策し、部屋でのんびり過ごしました。
 集合時間にあわせ、同志が16:30頃シャワー浴びようとスッポンポンになったのですが、「お湯も水も出ねえぞ・・・。」だとさ。何とシャワーどころか、トイレをひねってもスカであります。【大】をしたあとでなくてよかったです。同志はシャワーを断念!今夜のフェリーの中にはあるのかしらん?

 17:30定刻に、スヴェトラーナさんは旦那さんをドライバーにしてやって参りました。スヴェトラーナさん本人は、ホルムスクが初めてなんだそうです。80数キロの移動が始まりました。霧で見通しが悪く、車内で絵はがきや、持参の資料を眺めつつのサハリンガイドとなりました。
 港に着き、チェックインを済ませた後、近くのレストランで4人で夕食となりました。我々は支払う必要のないとのことで、ありがたくゴチになりました。後で旅行社に請求するのでしょう・・・。

 21:00過ぎに、お二人に感謝の意を伝えお別れしました。フェリーターミナル付けの警官にも、ひと言お口添えしてくださったようで、深夜ではありましたが、安心して待つことが出来ました。もう一度、感謝であります!

【本日の買い物】

@ホテルユーラシア延長料金 1室690ルーブル。A駅前のコンビニでアイスとスプライト各1個 計72ルーブル。Bホルムスク港の有料トイレ 2人で20ルーブル。



7/5 フェリーで過ごす

 日付が変わってしまったので、乗船からのレポートはこちらから始めます。0:10過ぎ、ようやく乗船案内のアナウンスが流れました。建物の裏口みたいなところでパスポートと乗船券を見せ、錆び付いた橋を渡りました。【サハリン9号】という大型のフェリーが停泊しています。

 タラップ手前で食事券を受取り乗船します。船に入ると、いきなり階段です。階段を降りたところがロビーになっており、乗船券に記された【301号室】が我々の部屋であります。2人部屋だったので気兼なく過ごせそうです。
 はっきり言っちゃうと、設備はかなりの年期モンと言わざるを得ません。白熱灯の電球と木目調の家具類は、色合い的にはシックでよいのでしょうが・・・。いかにも【ソ連】って感じがします。

 サハリン9号の、この部屋があるフロアーは、おそらく船の底に当たる部分なのでしょう・・・。窓なんてありませんし、壁が斜めであります。船の形である、底付近に沿った形でこの部屋があるんだと思います。
 深夜で、待ちくたびれてしまい。眠さの限界です。とりあえず寝させていただきます。

 8:00頃、船内に流れるラジオの時報で起きました。大型船のお陰でしょうか?船の揺れも感じることもなく、よく眠れました。お湯を沸かしコーヒーを入れ、このレポートを書いております。
 同志はいつまでも起きてきません。9:30に朝食の準備が出来たとのアナウンスがあり、同志に問いかけてみましたが、反応がありません。生きてはいるようだし、私もどうしても空腹ってわけではないので、本日は朝昼兼用になりそうです。

 11:00になっちゃいました。結局持参のカップ麺を12:00過ぎに食べ、私も昼寝と相なりました。部屋自体が狭く、窓がないので寝ていないと息が詰まりそうです。


目覚めの一服

何も見えず

サハリン9の艦橋

お目こぼし・・・

大陸が見えてきた

 この船は貨物輸送が主体のようで、申し訳ない程度の旅客スペースであります。ロビーも広くありません。ですが、個室には入れなくても承知の条件で、キップを発行してもらい乗船している乗客がかなりいます。
 彼らがロビーや談話室を寝場所にしているので、息抜きはもっぱらデッキに出て外の空気を吸いに行くことと、カフェ兼食堂に買い物に行く程度でした。
 17:00頃の【息抜き】でデッキに出るといよいよ大陸が見えてきました。夕食を食いっぱぐれないように、同志をたたき起こし食堂に行きました。
 
 乗船の際にいただいた食事券を提示したのですが、カウンターのおばちゃんが明らかに「その券はもう無効よ。」っていうニュアンスの対応でありました。そういえば、乗船の際に「ザフトラク(朝食)」って聞こえて、この券を受け取った記憶がよみがえってきました。

 仕方ないッス。正規のメニューで何か食うべって事になり検討に入ると、おばちゃんが見かねたのか、ちょっと待ってとゼスチャーをして厨房に入っていきました。んっ?期待していいのかな?
 ナント、2人分の食事が盛られたトレーが参上してまいりましたよ!残りモンをうまく見繕って準備していただいたようです。「ニチェヴォ。」って事でしたので、「バリショエ、スパシーバ!」とお礼を述べ、感謝の意を含みつつビールを購入し、なんとか夕食にありつけました。

 部屋に戻ると、掃除担当のおばちゃんが、部屋を空けてほしいと言って来ました。接岸が近いようです。更にもう一度せかされたんで、大急ぎで荷物をまとめ、ロビーに出ました。
 外の様子が分からない、窓の無いロビーですので何時に接岸したのかよく分からないまま、19:30頃ぞろぞろと階段を上がっていくの旅客のあとに続きました。かなりの早着って事でした。


日本車大活躍

ここがワニノ

ユーラシア大陸の

最東端駅です

【ホテルワニノ】

 ワニノ駅までの送迎バスに揺られつつ約10分、ついにユーラシア大陸最東端のワニノ駅に降り立ちました!!

 ただ本日、7/5に乗車予定でしたウラジオストク行き351列車はすでに出発済みです。フェリーの時刻が決定した時点で、この日の乗り継ぎは無理になったので、前述の通り本日はこの地ワニノに宿泊し、明日のウラジオストク行き351列車に乗車、ハバロフスク2泊だったのを1泊に変更って行程になりました。

 ワニノ駅前の【アケアン】というキオスクで夜食を購入し、【ホテルワニノ】に到着、旅行社からの連絡もあったみたいで、無事にチェックイン出来ました。シャワー、テレビ、冷蔵庫等々ちゃんと揃っており、設備は充分合格です。明日の351列車は、ワニノ18:13発なので、この部屋もまた延長して過ごさせてもらうつもりです。
 同志はフェリーで寝過ぎて眠れないんだと。あれま・・・。ではお先ッス。

【本日の買い物】

@フェリーの売店で 水40ルーブル、ビール2本84ルーブル。Aワニノのスーパー【アケアン】で アイス1個、ビール2本、ポテトチップ1袋、計160ルーブル。Bホテルワニノ宿泊料金前払い 1室1,900ルーブル(帰国後ツアー会社から払い戻されました。)


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