10/4 ダブリンにて

 ロシアを離れる日がやって来ました。2002年のシベリア鉄道から重ねて5回目のロシア訪問となりました。私見を述べさせてもらうならば、だいぶ行きやすくなったなという印象であります。街のカフェやスーパーでクレジットカードが使えるし、ホテルの設備も近代的で、なりより市民に【笑顔】が増えたなぁってのか、今回の印象でありました。【氷の微笑み】よりかはやっぱり心の中から笑った方が気持ちが伝わりますもんね。

 この先、タブリンとグラスゴーというエリアの朝食はいわゆるコンチネンタルブレックファーストフードっぽい気がするので軽めのモノしか出ないことが想像されますので、今日の朝食も、しっかり目玉焼きを堪能させていただきました。都合3泊目となり、海外のホテルではいちばん宿泊回数の多いホテルとなってしまいましたが、オススメであることは間違いありません。

 徒歩でプローシャチレーニナ駅→マスコフスカヤ駅→空港の移動もスムーズにこなして、サンクトペテルブルク/プルコブォ空港に到着しました。このあとは、コペンハーゲンで乗り継いで、アイルランドの首都ダブリンまでまいります。

 手持ちのマイルで予約した、スカンジナビア航空のビジネスクラスなので期待したいところですが、この航空会社の欧州路線はシートの優劣のない【なんちゃってビジネス】なのを承知ずみなので、さほどテンションがあがってきません。せめてラウンジのみは堪能しましょう。国際線の制限エリア内は、アエロフロート航空のラウンジがあり話のネタ的にそちらを期待したのですが、貴方たちはアチラともう片方のラウンジを案内されました。


サンペテ空港の

ラウンジです

とりあえず・・・

これですね


 どこの航空会社のラウンジかは定かでありませんでしたが、入口にスカンジナビア航空のマークも付いていたので、スターアライアンス系の航空会社はコチラを案内されるようです。まあコチラのラウンジもとても広いうえに空いていますし、飲み物、軽食はそれなりに揃っていましたので、何ら不満はありませんでした。

 さて、やや不満のなんちゃってビジネスの搭乗時間となりました。座席のリニューアルなどかすかな期待をしましたが、叶うはずもなく、【いつもの】3-3シートの【真ん中席なし】のシートアレンジでありました。ビジネスクラスなのに、目の前に前の座席が迫って圧迫されます。定刻12:10にSK737便は、サンクトペテルブルクを離陸しました。さらばロシア。

 機内食も選べるまもなく、ボックスミールがポンとテーブルに置かれ、頼んだ白ワインもミニチュアのボトルです。次に乗る、コペンハーゲン→ダブリンの便もスカンジナビア航空のなので、機内の空間に関しては先が思いやられます。ビジネスクラスなのに早くダブリンに着かないかなって気分になっちゃいました。ボックスミールの味もイマイチだったのを付け加えてレポートを終わります。1時間の時差のため13:10にコペンハーゲン空港に着陸しました。

 乗り継ぎの14:10発SK2537便に乗る際にも手荷物検査があるために、1時間の乗り継ぎはかなり忙しいです。ひと通り済んだときには、もう13:45でした。辺りを見回しましたが、ラウンジの案内板も見当たらず別のターミナルにあるようなので、ラウンジは諦めました。
 やがて時刻となり搭乗したSK2537便も、案の定【なんちゃって】でありました。座席ポケットにあるミールメニューがなんとさっきの便と同じであります。これはいただけません。定刻14:10にコペンハーゲンを離陸しました。配られた機内食がやはりさっきと同じだったので、少し安いサンドイッチに変更してもらいました。
 1年間努力して貯めたマイル旅なのでもう少し何とかならんモンかなと思ってしまうのは私だけでしょうか?


SK737便機内食

SK2537便機内食

 時は流れて、さらに1時間の時差があり15:15ダブリン空港に着陸しました。入国審査であれこれ聞かれました。2日間での「Sightseeing」ってのが理由かどうかは分かりませんが、かなりイジられた感のある質問攻めでありました。同志も同様にイジられたそうです。
 私のアイルランドの目的は1.ダブリン→ベルファスト間の【乗り鉄】、2.本場のアイリッシュパブで、フィシッシュ&チップスを肴に本場のギネスビールを飲むことであります。今宵と明日で充分なのです。

 空港から市内まではバスで30分弱の道のりでした。なんていうか古き良きヨーロッパの街並みがそのまま受け継がれているような、高層ビルの少ない都市です。路線バスはほとんど2階建です。石畳のある道はスーツケースを転がすには難儀しましたが、予約した【アルバニーハウス】は程無くして見つかりました。個人経営っぽいシックな建物が歴史を感じます。エレベーターがなく、4階までの階段がじじいにはチトきついであります。

 wi-fiはフリーなので新旧が融合した不思議なホテルです。ネットが海外で使えるってのはホントにありがたい話です。作戦会議の後、訪れるアイリッシュパブを【BLARNEY INN】という店に定めて出かけました。観光名所のパブストリートにある店ではありませんが、過去のブログでフィシッシュ&チップスとギネスを堪能した旨が紹介されていました。我々の目的と一致したためそうした次第であります。


ダブリンの街並み

古き良き・・・

ヨーロッパです

お店発見!

入ってみましょう

 入店するとお好きなところへと招かれ、隅のテーブル席に座りました。カウンターがあり、いわゆるバーテンダーみたいな人が中にいます。地球~で予習はしてきました。あのバーテンさんに直接注文して、その場でお金を払って飲み物を受け取って席に戻るってスタイルのはずです。フムフム、確かに皆さんそうしているので行ってみましょうって時にウェートレスのおねーさんが「ア・パイント・オブ・ビア?」と聞きにきてくれちゃいました。


しゃれたコースター

出てまいりました

本場モンで

乾杯!!

 せっかくのご厚意なので、着席のままギネス2つと、フィッシュ&チップスをワンプレート注文しました。ここのフィッシュ&チップスを写真で見たところ、ワンプレートで充分と判断したからです。先ずはギネスビールがやってまいりました。あの独特の色合いの液体と泡であります。旅の成功を祈念して乾杯しましたよ。そして運ばれてきたフィッシュ&チップス。大きめの白身魚のフライと、いわゆるフライドポテトがゴロゴロ入った大皿であります。

 アメリカ圏と英語表現の違いがあります。フライドポテトがチップス、ポテトチップスはクリスプ、ビールの単位もパイント、キップはワンウェイがシングル等々です。事前に少し学習していけばそんなに迷わないのでお勧めします。塩をはじめ、タルタルソース、マヨネーズ、ケチャップ等の調味料も置いてあるので、自分好みで頂きましたよ。


店の様子

カウンターで注文

Fish&Chipsです

お好みの味で・・・

 やがて楽器を持ち寄る客がひとり、またひとりと入店してまいりました。どうやらアイリッシュパブ名物の音楽演奏を楽しめそうです。流しのギター侍って訳ではなく皆さんワンドリンクは購入して、あくまで【客】としての入店のようです。サックス、アコーディオン、クラシックギター、パーカッション等それぞれ得意ジャンルの楽器が揃いました。

 この人たち、いわゆる【バンド】というわけではなく、演奏曲もその都度話し合いで決めているようです。カントリーソング系の曲が多く、他の来店客も手拍子や知っている曲は口ずさんだりと楽しそうであります。それを見ている我々もとても楽しい気分になれました。

演奏が始まりました

店全体で楽しみます

気さくなお姉さん

気分は上々!

 おかわりのギネスはせっかくなのでカウンター注文で決めてみました。支払いはVISAでしたけど・・・。名残惜しかったですが充分楽しめたので、おねーさんと記念撮影をお願いして店を出ました。スーパーで買い物を済ませてホテルまでの帰路、路上でも色々な方が演奏をしておりました。じつに陽気な街であります。


本日の買い物~

1. 地下鉄1区間 2人で62ルーブル 2. 地下鉄駅→プルコヴォ空港 バス 2人で56ルーブル 3. ダブリン空港→市内 バス 14ユーロ 4. アイリッシュパブでギネスビール×2、フィッシュ&チップス×1 3,420円 5. ギネスビールおかわり 1杯685円

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