11/8 DB(ドイツ鉄道)グッズ
4:45に目覚めるまで、ノンストップでよく眠れました。途中のヨーテボリでストックホルム方面からの列車と連結するための作業もあったみたいですが、気付きませんでした。同志いわく、結構なショックだったらしのですが・・・。進行方向もいつの間にやら逆になってました。
今回はカードキーの扱いを慎重に行い、シャワーですっきり!列車は15分遅れでマルメに着きました。
日本時間が昼間に当るので、11/4のフランクフルト以来久々に自宅の妻に元気な旨、連絡を入れました。フランスで暴動が発生したらしいです。ここマルメはいたって平和です。
マルメとコペンハーゲンの間はスウェーデンとデンマークの国境ですが、前述の通り大きな橋を列車は約35分で走破してしまいます。途中のコペンハーゲン空港駅で、マルメ発の列車に乗った乗客が多数、当たり前のように降車して行きました。国籍はスウェーデンのマルメ市民の最寄の空港はデンマークのコペンハーゲン空港ってことになりますね。島国の民には考えられないッス。
あっという間にコペンハーゲン中央駅着。北欧の旅が終わりました。
7:50発、ハンブルグ行きEC38列車は独特のゴムを顔に付けた列車です。手元にある時刻表を最初のうちは、起点と終点の時刻しか見てなかったのでルートは、往路のNZ41949列車で通ってきたオーデンセのあるフュン島を経由すると思っていました。
んっ、どうも違うなあ・・・。車内誌に載っている地図を眺めているうちに経路が違うことに気がつきました。これを読んで頂いているならば、手元に地図をご用意頂けませんか?
EC38列車はフュン島は経由せず、南方へ島を二つ渡り、レドビーへ向かいます。そして大胆にも車両をそのまま船に載せドイツ側のプットガルテンへ渡ります。そしてハンブルグへ。
フェリー航行中は車両に残ってもよし、又は船内の食堂、免税で買い物が出来ます。1時間弱ではありましたが、またまた思わぬ船旅を楽しむことが出来ました。もっともよく調べておけば、初めから判ってたことですね・・・。
プットガルテンから車内が混んできました。大都会のハンブルグ圏内だからでしょうか?デンマーク領は風力発電が目立ちましたが、今は普通の家並みです。フツーって言い始めたって所に、この辺の車窓に飽き始めたって感じを読み取ってください。景色より我々の通路をはさんだ向かいに座った青年と車掌さんの、不正乗車をめぐったやり取りが理解度80%でしたが面白かったです。ハンブルグ12:16着。
12:24発チューリッヒ行きのICE77列車にあわただしく乗り込みました。本来はチューリッヒまで乗り通すつもりでしたが、機内に忘れた「地球〜北欧」の回収のためあえて同志にお願いし、フランクフルト下車にしました。
あと実は私、各国の鉄道グッズを集めております。私自身は気付かなかったのですが、最初にバリデードしたフランクフルト空港駅のブースにDBグッズがあったことを同志が教えてくれたからです。タイピンとピンバッジはあったとの事。もう迷いませんでした。
まあとりあえず、フランクフルトまではマッタリしましょう。新線区間(新幹線)、在来線とも同じ軌間1435mmなので走行中の速度でどっちなのかはおおよそ判ります。ハノーヴァーからは車内のデジタル速度計が250km/hを表示したので”新幹線”なのでしょう。
”1等グセ”がついてしまったのでしょうか?女性客室乗務員の「ドリンクいかが?」についつい「ビール」って注文してしまいました。ここはドイツ・・・この列車の飲物は有料でした。
ビール飲みつつ、数席離れた乗客が飲むコーヒーカップに「DB」のロゴが入っているのを同志が見つけました。「あれ欲しくね?」。私、「売ってくれッかな?」。ダメもとで客室乗務員の方にお願いしてみました。「一応聞いてみるわ」って返事(もちろんボディランゲージ)をいただきましたが、答えは「やっぱダメ」でした。うーん、残念・・・。
ところがフルダを過ぎた頃でしょうか、先ほどの乗務員さんがやってきましてあのコーヒーカップを2個テーブルに置いて何事か小声で言ってます。その口振りと手振りは我々にもすぐに理解できました。「今回だけ特別で・・・10ユーロで」。やった!!貴重なお土産ゲットです。お礼と言ってはなんですが、話のタネに持って来た私の勤める会社の電車の写真を差し上げて、「私は日本の鉄道会社の従業員デス。この電車を私が運転しています」と説明しました。ちょっと驚いたようでしたが相手方も喜んでもらえたようです。
ちなみにその後もう一度、「お子様はおりますか?よろしかったらこれもどうぞ」って、なんとICEの乗車記念カードと子供向けの絵本を頂いちゃいました。ジーン・・・。世界の同業者とコンタクトできたって事に感動ッス!!!
乗車のICE77列車はフランクフルト空港駅もフランクフルト中央駅も経由しません。フランクフルト南駅で下車して、近郊列車で一旦中央駅へ行きました。ナントでかい駅!!いかにも世界の駅って感じです。行き止まり式の駅で24番線まであります。昔の上野駅の行き止まり式のホームを思い浮かべることの出来る方はおりますか?アレをざっと3倍したようなモンです。ドイツの「顔」的な駅です。さらに乗り換えて、空港駅に行きました。
フランクフルト空港ではまずANAカウンターへ行き、忘れ物の「地球〜北欧」の所在を問い合わせてみました。絶対見つかると確信していたのですが、結果は届けられていないとの事でした・・・。うーん困った。帰国したら、成田でもう一度問い合わせてみます。
空港駅に戻り、DBブースへ行きました。英語が出来ることを確認して、腕時計、タイピン、ピンバッジが欲しい旨を告げました。腕時計は買う予定ではなかったのですが、実はマルメ行きの夜行列車の車内に忘れてきちゃったんです。今回はちょっと忘れ物が目立ちます。ジジイだなあ・・・。
2,000円程度の安物だったのでスッパリあきらめました。購入した腕時計は50ユーロ。SEIKOとかCASIOなどメーカーの文字の載っている部分に「DB」とあります。自己満足に過ぎませんが、今身に付けているものの中ではパスポート、現金、カード類と同等の貴重品です。一生大事にします。「DB」ってどこのメーカー?って聞かれちゃうかも知れませんね・・・。
タイピンとピンバッジは残念ながら在庫切れでした。カタログを頂いたので帰国後ネットで購入します。ここの係員の方にも私の勤める会社の電車の写真を差し上げたら、やはりとても喜ばれました。
さて、あらためてチューリッヒ行きのICE79列車(この列車も中央駅、空港駅は経由しません)に乗車するためには、今度はマンハイムまで移動して乗り換えた方が効率よさそうです。
17:54発、空港駅から乗った列車はICE601列車でバーゼル行きです。マンハイム→バーゼル間は601列車が先行する形で同じ線路です。この601列車でバーゼルまで行っちゃって、続いてやってくる79列車に乗りかえる手もあるのですが、601列車にはお楽しみの食堂車がなく79列車には付いています。迷わずマンハイムでの乗換えを選択しました。もっとも601列車は大混雑でマンハイムまで40分弱立ちんぼでした・・・。
やや遅れて19:05発、乗り換えたICE79列車は幸いにもガラガラでした。あいている座席を見つけて落ち着きました。チューリッヒまではまだ3時間かかるのでマッタリ行きましょう。
食堂車が付いている列車は、残念ですが今夜が最後です。ちょっとゼイタクしましょう。食堂車は1等の編成と2等の編成の中間に連結されており、半分レストラン、半分ビュッフェというつくりになってます。ビュッフェでは陽気なドイツ人おじさん達がビール片手に大声で歌っちゃってます。15人くらいいるでしょうか・・・。声が大きいモンで正直うるさかったです。
レストラン側のテーブルに座り、私は牛ステーキ、同志はケルン豚のステーキがメインのセットを注文して、別途でビールとスープを追加しました。牛ステーキよりケルン豚のほうが高いんです。ケルンの豚って鹿児島の黒豚みたいなブランド肉のようですね。同志と半分コにしたのですが、確かに豚のほうが美味しかったです。
スープはメニューに今夜のオススメとして紹介されていたもので、アフリカンテイストの豆のスープだそうです。とはいえ私、アフリカンテイストなんて判りません。飲んでみるとカレースープのようなスパイスの効いた味がします。中に入った豆を食べつつ、スープを流し込むので口の中がボソボソしてしまいました。うーん、スープはイマイチでした・・・。
陽気なおじさん連中が食堂側にぞろぞろやって来ました。私達と通路を挟んだ反対側に6人(テーブルは4人席です)、その向こうに4人、さらに4人。合計14人の団体さんでした。歌われちゃうるさいわけだ・・・。酒が入っているため話し声もボリューム全開です。席に戻ることにします。
車内は更にすいてきました。6人用のコンパートメントが空いたので荷物を移動して独占しちゃいました。バーゼルの手前でこの旅初のパスポートチェックがありました。シェンゲン条約の加盟(ドイツ)、非加盟国(スイス)の国境ではチェックがあるみたいですね。無事に済みました。ひと眠りして21:58チューリッヒ着。
つかの間のスイスです。このあと23:09発のローマ行き夜行に乗車するので、今立っているチューリッヒが唯一、足を印したスイスになっちゃいます。一般の観光の方にはおよそ理解不能な旅ですね。せっかくなので駅舎をバックに記念撮影だけはしておきました。
ローマ行き夜行ですが、途中のフィレンツェで下車のため寝坊は出来ません。まあこの辺はご安心を・・・。
乗車の際にパスポートを車掌さんに預けます。この列車もシェンゲン条約非加盟(スイス)、加盟(イタリア)の国境を通るうえ、夜行列車なので夜中のうちに車掌さんがすべて手続きはやってくれたみたいです。みたいですって言うのは実はパスポートには何にも印が無いからです。イタリアでこの旅6カ国目ですが、パスポートにあるのは、ドイツ入国時にフランクフルトで押されたスタンプのみです。
残念ながら、この列車にはシャワーが付いていませんでした。11/10の帰国までフロ抜きです・・・。結果論ですがチューリッヒで駅構内の有料シャワーを使えばよかったです。今夜の列車もシャワーあるよ、多分・・・なんてタカをくくってしまったのです。
本日の買い物・・・レートは1デンマーククローネ16円、1スイスフラン90円で計算しました。コペンハーゲンのセブンイレブンで朝食購入(2人で70.5DK)、プットガルテン行きフェリーでビール(2本で6.04ユーロ)、ICE77列車でビール(2本で6ユーロ)、マグカップ(2個で10ユーロ)、ICE79列車の食堂車(2人で42.2ユーロ)、チューリッヒ駅でビールとスプライト各1個(計10.7SF)
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