11/7 長い1日・・・
実は私、3:00には目覚めてしまいました。やることもないのでたまってしまったこの旅行記を書いています。
6:00に同志を起こし、昨日はカギがかかっていたため入ることの出来なかったシャワーを浴びることにしました。カードキーを差し込んだところ、ドアはすんなり開きました。が・・・、シャワー室の明かりが付いてくれません。同志に相談に行き、いろいろやってもらって判ったこと→単純に電球の玉切れでした。
トイレが隣りに並んで2つあります。電球のサイズが同じなのを確認して、トイレの電球とシャワー室の電球を交換しちゃいました(スミマセン・・・)。
まずは私がシャワーを浴びすっきりしました。満足して油断してしまったのでしょうか??カードキーをシャワー室に残したまま扉を閉めてしまいました。しまったぁぁ!!(閉まったぁぁ・・・シャレじゃないッス)車掌さんにマスターキーで開けてもらわないとシャワーが使えません。ヤバイ!同志に怒られると思い部屋に戻ったのですが、姿がありません。なんだ「大」に行ったのかな?とデッキにあるトイレに呼びに行こうとしたその瞬間、バタン!!
アタマがパニクるってのはこういうことを言うのでしょうか・・・。今度は部屋のカードキーを中に残したまま部屋を出てしまいました。屋根に上がったままハシゴをはずされてしまったってのはこういう状態のことですよね。
幸い、車掌さんが通りがかってくれたのでまずは部屋を開けてもらいました。そのままシャワー室を開けてもらえばよかったのですが、2つもやらかしちゃった手前、小心者の私には「実はシャワー室も・・・」と言い出すことが出来ませんでした。
「大」から帰った同志に”緊急事態”を白状しました。オカンムリのようです。同じ車両のすでに下車した後の空き部屋にシャワー室のカードキーが置いてあるかもしれないと思い、1つだけ開いていた部屋に行ってみたのですが、残念ながらカードキーは置いてありませんでした。
万事休す・・・と思いましたが、同志の口から出た言葉は「もういい、ここでやる」。私、「??」。まさか洗面のボウルに頭突っ込んで洗髪するのかと思いきや、よく見るとその部屋は我々の部屋より一回り大きく、トイレもシャワーも付いている部屋でした。我々の部屋が1等ならばこの部屋は特等なのでしょう。
終点トロンハイムまであと40分です。これから乗ってくる人はいないはず・・・。こっそり使わせてもらっちゃいました。このドタバタで時間はあわただしく過ぎて7:50、10分遅れでトロンハイムに到着しました。
ゆうべ車掌さんから頂いた朝食券は、6:00〜のビストロ車もしくは駅構内のカフェテリアで使うことが出来ます。車内での時間がなくなったため、駅で使いました。
カウンターの方に券を渡すと、取っていいのはこれとこれと説明してくれます。コーヒー(紅茶もOK)、パン、ゆで卵、ハム、チーズ、サラダなどを皿にのせてささやかな朝食です。卵を見るとご飯が恋しくなります。別料金ですが目玉焼きも並んでいました。おいしそうだったなあ・・・。
券を持たない一般の方の場合、このメニューは59NKでした。我々は無料だからありがたく頂きましたが、59NKの朝食ってちょっと勇気いる値段ですね。
トロンハイムからはオスロ行きEX42列車です。座席は向かい合わせで固定された4人席です。定刻8:25に出発しました。空もようやく明るくなり、北極圏とは違ったのどかな風景が始まりました。
10:00、Oppdal着。スキーリゾートの街のようです。目の前にスキー場のコースが何本も展開されていますが、このへんまで南下してくると、さすがにまだ雪は付いていませんでした。老婦人が1人加わり、我々のボックスは3人になりました。大きな荷物を棚に上げづらそうにしていたので、同志が手伝いました。よっ、ジェントルマン!
単線のため、交換で3分程度の停車が数ヶ所ありました。同志をはじめ、数名のシビレをきらしたスモーカー達が紫煙をたなびかせています。タバコの値段が高い国のせいでしょうか、ほとんどの人が吸いきれなかった分はちぎって持ち帰りまたそれに火をつけていました。スモーカー達にとっては住みづらい世の中なんでしょう・・・。
ノルウェーの国旗のような壁の色をした家並みと”ひつじ”が目立ちます。羊毛だろうなあ・・・。まさか肉??ちなみにナルヴィク、オスロの街中では「セーター」と銘打った専門店が何軒もありました。「ジンギスカン」はなかったッス。
昼になったのでビストロ車へ。少しゼイタクにと考えたのですが、一品料理っぽいメニューも実はレンジでチンしたものであることが判り、やめにしてホットドッグとビールの質的にはささやかな昼食としました。
しかしこれもいい値段です。これだけで二人の合計180NK!ビールはカールスバーグの500缶、ホットドッグはフツーのホットドッグです。日本円で約3,240円・・・。ビールが60NKなので1缶1,000円以上ですね。私の普段の生活は清貧です。外で飲む習慣なんてありません。家で発泡酒や「ビッグマン」みたいな安い焼酎をディスカウントショップで買い置きして飲んでいます。
2本目のビールをお代わりしている紳士もいましたが、私には手がでなかったです・・・。
12:50リレハンメル着。オリンピックをやった街なのでこれをお読みの方もやっと知っている街が出てきたって感じでしょうか?湖に囲まれた街でぱっと見はスキー場はありませんでした。長野五輪みたいに会場はアチコチに分散して開催されたのでしょうね。生活的にオスロへ行ける圏内なのでしょうか、結構多くの方が乗りこんできました。
単調な景色が続いたためついウトウト・・・。起きたら14:40、オスロ空港駅でした。そして15:13、定刻にオスロ中央駅に到着しました。
次の列車は21:33発マルメ行き夜行列車です。で15:13って事は間もなく日が沈みます。観光ポイントへ行っても景色は無理でしょうし、ムンクをはじめとした芸術系にも全く興味がありません。なにより「地球〜北欧」が手元にないのです。
ここでも記憶をたよりに、まずはメインストリートのカールヨハン通りをそぞろ歩きました。思いのほか様々な人種の顔があり、視線を感じることもなく歩くことが出来ました。
朝、昼ともに軽食系だったので小腹がすいてきました。同志が「チャイニーズレストランがあるぞ」と振ってきました。誘っているのかな?私もちょっとコッチの食べ物に飽きてきていたので異論ありません。店先に日本語メニューがあったので「JOMBO」という店に入りました。この店、たしか地球〜に紹介されていたはず・・・。(紹介されていました)
店内でも希望したら日本語のメニューを持ってきてくれました。ラーメン、チャーハン、ヤキソバ・・・。よだれの出そうなメニューです。二人とも好物の「ラーメン」にしちゃいました(後悔)。
程なくしてやってまいりました「ラーメン」。見た目はタンメンみたいに野菜(キャベツのみ)がデンとのっていて、ワンタンが3つほど入ってます。具は以上・・・。んじゃスープを・・・チキン系の塩味ですが、こちらの国の味に合わせてなのか、うすく感じます。んじゃメンを・・・ゆで過ぎッス。ただし量はたっぷり、大盛りラーメンに該当する量は充分にありましたが器が小さいため、スープが少なく、しかも早くもメンがスープを吸い始めています。しょうゆとコショーで味を整え、中国系の長い箸を不器用に操り、中国レストランなので遠慮なくズルズル音を立てて食べました。
腹だけは満足しましたが、値段がため息・・・。ひとり100NK(1,800円)ッス。行きつけの美味しいもやしラーメン3杯食えるジャン!!まあこういうのがあるから個人旅行は楽しいんですよね、トホホ・・・。
駅に戻って構内のショップを散策したりしましたが、まだ17:30です。今回の旅はなかなか時間が潰せません。同志と協議の末、空港駅まで戻り空港で時間を潰すことにしました。地元の通勤客にまみれて近郊型の電車に乗ったのですが、その電車が世代交代の時期らしくデザインのギャップがかなりあったので笑えました。うまく言えませんが、昭和35年製と平成15年製が入り混じってオスロの近郊を走っていると言えば想像できますか?
もっとも私はノルウェーの武骨なデザインの車両が大好きです。空港駅まで乗った電車は、運良く(?)昔の電車でした。写真がうまく撮れず紹介出来ないのが残念です。
オスロ・ガーデモエン空港はひとことで言えば洗練された空港ですが、ヒマの潰せない空港でした。到着、出発ロビー共にお店が少ないのです。
万策尽きまして、中央駅方面の予定していた電車に乗るまでの小1時間、座り心地いい空港のベンチでひと眠りして過ごしました。
中央駅に戻りましたがまだ20:15です。、さらにあと小1時間どうしようなんて考えましたが、幸いにしてマルメ行きの列車はすでにホームに入線しておりまして乗車も出来ます。
実は疲労が出てきたみたいで、今夜はもう寝たいって気分だったのです。
同志が「寝酒にビールを」っていうので構内のスーパーに買い物に行きました。スナック類と私のビールも含め、レジに出しましたが「#$%&@,sorry.」と何か言われ、ビールだけはじかれてしまいました。お酒の置いてあるところになにやら時間帯の表示してある張り紙があるのを思い出しました。ははーん、お酒の売っていい時間帯もこのスーパー(この国?)は決められているみたいです。
21:00を過ぎた頃でしたが、構内の店はコンビニ以外は次々と店じまいしています。コンビニも行ってみましたが、酒類は置いてありませんでした。ノルウェー最終日なので小銭のNKを使いきるべく、ホットドッグ、チョコレート、ハングル文字のカップラーメンを買い込み列車に乗り込みました。
マルメ行きはスウェーデンの客車でした。同志は気に入らないらしく、「ぼろい車だなあ」と嘆いていますが、私は今風の言葉で言えば「萌ぇーっ!!」って感じです。そと面は確かにひと昔っぽいつくりですが、客車内は改造が加えられておりオートロック&カードキー方式です。そしてこの車両にもカードキー方式のシャワーが車端部にありました。
今夜で4泊目の夜行ですが、いずれの列車にもシャワーがあることになります。明朝のマルメは5:56着と早めですが、今夜は髪を乱すほどぐっすり眠れそうなのでシャワーは明日・・・。ではおやすみなさい。
本日の買い物・・・EX42のビストロ車で昼食(2人で180NK)、オスロのラーメン(2人で200NK)、オスロ駅のスーパー、コンビニで食料買い物(2人で79NK)
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