7/5 ナラボー平原

 5:00に目覚めました。こちらの季節は秋なので、外はまだ暗いですが、車窓は星が綺麗にまたたいています。ただ南半球の空のため、北半球で見える星座が逆さまになって見えるって聞いたことがあります。勝手が違い、何の星だかちっとも判りません。

 ポットでお湯を沸かし、モーニングコーヒーとしました。大量の水と共に「トラベルポット」大活躍です。Rawlinna6:40通過。駅名標も建物もなんか土に帰りそうな,ゴーストステーションでした。
 列車はいよいよナラボー平原に突入しました。

 ナラボー平原の中に世界最長の鉄道直線区間478kmがあります。機関士も2名で乗務しているのらしいですが、さぞかしあきる区間なのでしょう・・・。
 私も最初のうちは、あまりのスケールの大きさに絶句したり、野生のカンガルーを発見したりしてそれなりの楽しみ方をしていましたが、1時間で飽きてしまいました。予想されていたこととはいえ何も無い平原が相手では書くネタもありません・・・。

 同志も起きてきたので、残りの食パンとコーヒーで朝食、トイレを済ませ、シャワーを浴び洗顔と、ひと通りの「生活」をしてスッキリ系の時間を過ごしました。
 だだ、同志のシャワーが終わり次第、早速ビールをプシュってやり、早くもぬるい系の生活に戻りました。なんのこっちゃ・・・。

 今日は平原の真っ只中の【COOK】駅くらいしかお目当てがありません。部屋にいると更に残りのワインにまで手を付けそうなので、ビールを飲み終えたところで私はラウンジカーへ移動し、この日記を書いております。途中の駅で反対方面への貨物列車を2列車やり過ごしたため、この列車にも遅れが出始めました。
 Forrest11:30発、遅れが1時間40分になってしまいました。オーストラリアの鉄道って定時の運行率ってのはどうなのでしょうか?若干遅れる程度なら、大きな駅での長時間停車がそここにあるのでそれなりに回復してくれることでしょう・・・。
 我々の旅程もシドニーでは6時間の待ち合わせがあるので、さほど心配は無用でしょう。

 列車は依然、直線区間を110〜120km/hで単調に走行しております。12:00を過ぎましたので、部屋に戻り昼食にすることとします。同志はおそらく昼寝こいてることでしょう・・・。
 案の定寝ていました。実質自炊生活なのでかまわず買い込んだ缶詰と白ワインでささやかな昼食としました。さば缶うまかったッス。

 COOKに西部時間(パースと同じ)13:40着。1:40の遅れのままでした。ここの街は(町の方がいいのでしょうか?)人口が【4人】だそうです。とはいえCOOKは給油、乗務員の交代のため必ず停車する駅です。
 ナラボー平原の真っ只中の駅なので、乗客も久しぶりに外に出て思い思いに散歩、記念撮影、唯一の売店で買い物等などしております。

 この駅で時差の調節があり、16:00にCOOK出発となりました。(1時間30分時間を進めるため、実際の停車時間は1時間30の所、50分だったことになります。)パースの駅で見かけたレポーターもまだおりました。ヤラセではなく、道中までしっかりレポートする番組のようです。

さて、単調な景色のまま日も暮れてしまいました。COOKで久しぶりの一服(とはいえ5本くらい吸っていました・・・)を満喫し満足した同志は、私のテリトリーである下段で寝始めました。
 「夕飯どうすんのよ?」と聞いてみましたが反応がありません。実は同志、過去に新婚旅行でオーストラリアに来たことがあります。しかも人気列車【ザ・ガン】に乗車した経験があります。景色に飽きちゃったのかな?この日は夕食も食べずにこのまま寝ちゃいました。
 「もっと楽しめよ!」との意味合いをこめた【やさしい】ケリを与え、同志を起こし、テリトリーの上段に移動してもらいました。

 この日はついに、ケータイのアンテナが1本も立ちませんでした。

本日の買い物〜
 ビール2本 11.0$

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