7/7 ストの洗礼・・・

 爆睡出来ました。ホテルは朝食付きなので、ありがたく頂きました。バイキングスタイルだったので、おいしかったパンを昼用に2個失敬して部屋に戻りました。
 ミラノ中央駅はホテルの目の前です。本日の1本目、ティラーノ行きはミラノ中央8:15発です。8:00にチェックアウトしましたが、余裕の駅到着でありました。

 広い構内なので、案内表示で8:15発の【ティラーノ行き】と番線を確認し、ホームへ行きました。(ティラーノ行きをカッコにしたのは理由があります。後に判ると思います。)列車はすでに
入線しており、乗り込みました。8:15、定発です。


ミラノ中央駅

ティラーノ行き

乗り込みましょう

この後悲劇が・・・


 市街地を順調に快走しておりますと、車掌さんが検札に参りました。乗車券を見せますと、「この列車はレッコが終点だよ。」と言っております。我々「へっ?」。車掌さん「運転の再開は18:00〜だよ。」。我々「へっ?」

 8:56、レッコ着。本当にこの駅が終着となってしまい、皆さん降ろされています。右往左往の乗客たち・・・。この線はこの先、ソンドリノ、ティラーノを経てスイス方面へと続く路線なので、観光客も多数おります。
 駅の表示を確認すると、ティラーノ方面もミラノ方面も【SOPPRESSO】の文字が・・・。なんだこりゃ?持参の会話集、電子辞書では意味が判らず、またまた妻に「【SOPPRESSO】で検索して、意味を調べてチョ。」ってメールしました。程なくして返ってきた答えはズバリ【運休】です。

 えらいことになりました。18:00までティラーノへ行くことも、ミラノに戻ることも出来ません。レッコが【陸の孤島】になってしまいました。 我々の旅行は、事前に計画した行程にしたがってそのスジをたどっていくタイプなので、こういうトラブルにはからきし弱いです。
 ただ手をこまねいているわけにはいきません。2人いれば判断力も行動力も沸いてきます。【レッコ脱出大作戦】として、タクシーを使いティラーノへ向かうことにしました。

 ただティラーノはここから約100Km先です。高額が想定されるうえ、カードが使えそうもないタクシーだったので、多めのユーロを機械で「キャッシング」しました。国内、海外を含めてキャッシング初体験です。

 タクシーは常駐が少なく、なかなかつかまりません。やっと来ても、ちゅうちょしているうちにイタリア語がわかる連中がそそくさと交渉して乗って行ってしまいます。

 ハラを決めて次のタクシーが来たら勝負!地元のオバちゃんに取られそうになりましたが、タクシーの運ちゃんが機転を利かせてくれて、相乗りとなりました。少し走った【地元】でオバちゃんは降車。「チャオ!」でお別れしました。さあ、ティラーノまでドライブ開始です。 

 イタリア語は判りません・・・。会話がはずむことなく2時間弱、流れていた地元ラジオをポカーンと聞いていました
ティラーノの街に入り、運ちゃんが「STATION?」って聞いてきたので「YESプリーズ。」で答えました。13:00少し前にティラーノ駅に降り立ちました。
 帰国してから判明しましたが、【SOPPRESSO】の原因は【ストライキ】でありました・・・。ッザケンナヨ!


パスタで昼食

ビールもキンキン

店のマスター

気さくな方でした


 タクシー代金は180ユーロ(!!)でしたが、100Kmもの道のりなので仕方ありません。メーターもちゃんと使っていました。ミラノに戻っていないので、ミラノ→ティラーノの乗車券も【紙くず】になりました。気を取り直し、まずは昼食です。
 ↑とてもおいしいパスタでした。再び旅行モードのスイッチが入りました。
 ティラーノからの路線は観光路線といってもよいでしょう。テレビ番組でもよく紹介されているあの景色がこれから始まります。


やられました

ここからはスイス

気を取り直して

スイスへ

行きまっしょい


 ティラーノ13:38発の列車でスイスの旅が始まりました。ティラーノは国境の街です。すでにスイスに入りました。いきなりのオープンループ、その後のラゴビアンコと風光明媚なところが続くのですが、天候が怪しくなってまいりました・・・。


オープンループ

山に入りました

途中の駅にて

運転士さんです

雨になりました


 乗り換えのポントレッジーナ、サメダンはともに大雨でした。乗り換えの際、ホームの屋根が少ないため、これまた右往左往です。そのたびに重たいスーツケースをゴロゴロ・・・。腕が鍛えられそうです。
 サメダンからはちょっと緊張です。本日最後のハイライト【ランドヴァッサー橋】を渡ります。幸いにして雨が上がりました。

 フィリズールを過ぎて、窓の開くデッキに移動しました。全開にして、スタンバイ。トンネルを過ぎたそこが”かの橋”でありました。一般の旅客列車でしたので、感動しているのはどうやら我々2人のみだったみたいです・・・。
 


ランドヴァッサー橋

うまく撮れたかな

ライヒェナウ駅@

ライヒェナウ駅A


 あとはマッタリと車窓を楽しみました。ライヒェナウ/タミンス駅で乗り換え、19:11本日の宿泊地ディセンティス/ミュスティア着。ここは、駅の前後で鉄道会社が違うため、駅の施設は立派で機関車の数もかなり多いですが、街自体はひっそりとした街であります。
 駅からすぐの【ホテル フルカ】
にチェックインし、地元ワインとビールで「レッコ脱出」を祝しました。


ディセンティス着

疲れました

まだまだ明るい

部屋で乾杯

いいホテルでした


本日の買い物〜1.レッコ→ティラーノ間のタクシー 180.00ユーロ、2.昼食のパスタ&ビール 2人で25.50ユーロ


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