7/6 同志ケータイ紛失!
列車は夜中も130Km/hくらいのスピードですっ飛ばしておりましたが、揺れはほとんど感じませんでした。さすが広軌です。スペインとポルトガルの国境の駅で目が覚めました。ホームに降りてみましたが、標高が高いせいか寒いです。たまらず部屋に戻り長袖を着込みました。
国境駅を出発、列車は黒々とした岩場の続く荒涼とした山岳地帯を走ります。うまい例えがありませんが、ワタシ的には「色の違うグランドキャニオン」という印象です。
朝食が料金に含まれているのは事前に承知していたので、昨日みたいなミールボックスが来るのかなと待っていたのですが、ちっともやってきません。朝食サービス終わっちゃったのかなと、あきらめの境地で食堂車に朝食をとりに行きました。座って待っているとウェーターさん(実はこの方我々の部屋付きの車掌さんでした)が一方的にコーヒー、ジュース、トースト2枚をてきぱきとテーブルにおいて下さいます。朝食のメニューってのこれだけのようです。
コーヒーをお代わりして、ひと息つき、さあ部屋に戻ろうと会計を求めたら「インクルード。」って言われ、支払わずにすみました。そういうことか・・・。焼きたてのトーストも香ばしくて、バターが嫌いな私は何もつけなかったですが、充分においしかったです。
海沿いの街まで列車は降りてきました。リスボンまであと少しです。
列車は11:03、定刻にリスボン/サンタアポローニャ駅に到着しました。日本人がリスボンまでくれば、極めたーって感じがしますでしょうが、我々の目的はユーラシア大陸の最西端の駅に行くってことであります。最西端の駅はポルトガル国鉄のカスカイス線の終点「カスカイス駅」であります。サンタアポローニャから地下鉄とカスカイス線の近郊列車に乗るため、サクサクと移動を開始しました。
カスカイス線の起点、「カイス・ド・ソドレ駅」に来ました。重いスーツケースを預けようにも、コインロッカーが見つかりません。駅の方にも尋ねましたが「無い」との返事でした。こりゃ本日観光する【ロカ岬】まで転がしていくようです。
と、同志がつぶやきました。「ケータイが無い・・・。」地下鉄車内に忘れたか、地下鉄を降りてから落としたとしか考えられないってことなんで、一旦地下鉄の駅に戻りましたが見当たりませんでした。地下鉄車内に忘れたとしたら、もう取りにいく時間はありません。 同志のケータイはドコモの海外レンタルケータイです。私のドコモを使って日本に連絡し、紛失の際の手続きをしております。帰国後のペナルティはいくらかかるのでしょうか?高くつきそうだなあ。合掌・・・。
こっそり充電した報いがここにアダとなって現れました。が、7/10までは旅行が続きます。ここからは開き直ってもらいましょう。
カスカイス線のベレン駅で下車、昼食をとることにしました。以前に読んだ他の方のブログに、ここで食べたイワシの塩焼きが最高だったってことなので、我々もぜひと考えたのです。
鼻を利かせながら歩いていると、どこからともなく焼き魚の香りが・・・。通りがかったレストランを同志が窓越しにのぞいてみました。「おっ、イワシ食ってるぞ。」、さっそくこの店に入ってみましょう。
イワシは2人前でなんと10匹です!付け合せのサラダ、蒸かしたジャガイモを白ワインとともに頂きました。頭と骨のみを残し完食です。大満足でうまかったです!
駅に戻り再び近郊列車に乗りました。市街地を走行するので、さほどの感動を得られず、列車はカスカイス駅に滑り込みました。ついにユーラシア大陸の最西端駅に降り立ちました。
ここまで来たのなら、いっそ最西端の岬【ロカ岬】にも行きたいですよね。モチロンあらかじめ計画に入れておきました。この駅からシントラ駅行きのバスに乗ると、途中でロカ岬を通ります。重たい荷物を持ったままバスに乗り込みました。ちょっとかっこ悪いです・・・。
20分ほどでロカ岬に到着しました。このバスからも10名ほど下車しました。岬は観光客でいっぱいです。観光バスが多数並んでおり、その団体さんがほとんどのようであります。晴天で最高のロケーションでした。さすがに日本人観光客も多数見かけました。
大西洋をしっかりと目に焼き付けた後、岬のカフェで一杯やりました。写真の背後が大西洋なのですが、逆光だったみたいです・・・。観光らしい観光に満足し、帰りのバスに乗りました。バスの中では一人旅の日本人青年と会話がはずみました。この青年、スペインの800Kmにわたる聖地巡礼を徒歩でこなしてきた後、ここにたどり着いたそうです。顔が日焼けで真っ黒です。
我々の【乗り鉄】の話にも感動してくれました。いろいろな海外旅行があっていいと思います・・・。
カイス・ド・ソドレ駅に戻りました。この後はリスボン国際空港からミラノへ飛び、本日はミラノ泊です。駅から空港までは空港バスと考えていたのですが、ロカ岬からのバスが遅れたため、バスの接続が悪く断念、タクシーでギリギリの空港入りとなりました。
ミラノ行きTP826便は19:10、定刻に出航しました。航続距離が短く、小ぶりのジェット機なので、ビジネスクラスではありますが、座席も食事もイマイチって感じでした。ただ、ここ数日の夕食が質素だったので、久しぶりにしっかりした夕食にありつけました。
ミラノ/リナーテ空港22:45定着。ポルトガルとは1時間の時差があるのでもうこんな時刻です。ミラノ市街方面のバスがここでもあと30分待たねばならなかったので、こちらもタクシーを拾いホテルへ向かいました。
ミニ・アオスタホテル着。明日も早いので、ホテルの広いベッドで爆睡しましょう・・・。
本日の買い物〜1.リスボン地下鉄 2人で2.60ユーロ、2.イワシ&ワインの昼食 2人で19.30ユーロ、3.ロカ岬へのバス 往復2人で11.00ユーロ、4.岬のカフェでビール 2本で5.80ユーロ、5.リスボン空港までのタクシー 10.20ユーロ、6.リナーテ空港からホテルまでのタクシー 19.20ユーロ