7/4 今日も長い1日が・・・
深夜の揺れでふと目を覚ますと2:30、ワルシャワWischの駅でありました。深夜ではありますが、5〜6名が我々の号車から下車していきました。ワルシャワは交通の要衝の街のようで、夜行列車が見えるだけでも3本たたすんでおります。
ホームのベンチでは【駅寝】を決め込んでいる旅行者もいます。
10数分走行して今度はワルシャワ中央駅に停車。数名が乗車してまいりました。列車の遅れは2時間になってしまいました。
ベルリンでの乗り継ぎが2時間なので、少々心配です・・・。
体がまだこちらの時間に慣れておらず、1時間半ほど無理に目を閉じ横になっておりましたが、寝入ることが出来ず起きることにしました。同志がうらやましいッス。ポーランドらしい農村風景の向こうに朝日が昇り始めました。今日7/4も夜は夜行列車を乗り継ぎ、明朝はいよいよパリであります。長い1日となりますが、どんな1日になるのやら・・・。
5:45ポズナン着。すっかり明るくなり、ここでもかなりの乗降がありました。ポーランドの中ではかなりの大都市のようです。5:52出発、ベルリンまであと約260Kmです。
フランスパンと緑茶の奇妙な朝食、洗面を済ませふと外に目をやると、民家の庭のアチコチにドイツ国旗がひるがえっています。いつの間にかポーランドとドイツの国境も越えてしまったようです。8:30、フランクフルトOder着。アチラの大都市とは違い、郊外のちっぽけな駅って感じです。
ベルリンへは通勤圏のようで、近郊列車が発着しております。隣のホームから「ブランデンブルク行き」が出て行きました。ブランデンブルク門のある辺の駅行きなのでしょう。
ベルリンまであと80Km、1時間程度なので今の時刻を考えれば、ベルリンでの乗り継ぎは問題なさそうです。フランクフルトOder8:53発です。
ちょっとノスタルジックな旧東ドイツの街並みが現れ9:45、ベルリン東着。ドーム型の駅は昔の造りのままっぽかったです。隣のホームにはICEが停車しておりました。9:53発。次がベルリン中央駅です。
10:01、ベルリン中央駅に無事に到着しました。4カ国をまたぐ国際列車は感動モンでありました。お世話になった車掌さんとガッチリ握手でお別れしました。
改装したてのこの駅でありますが、【MOSKVA EXP】が到着したのは4階のホームありましたが、次に乗るICE1509号は地下1階となります。その間の階に出札、案内所、ショップが所狭しと並んでいます。このターミナルだけは最先端の雰囲気が漂っており、なかなかのセンスの駅でした。
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11:00発ICE1509号は、ハンブルク北部のKIELから来ます。30分遅れという案内があったので、マックでコーヒーを飲みつつ時間をつぶしました。そうそう、我々は1等のユーレールセーバーパスを所持していたのですが、使えると思っていた【DBラウンジ】は受付の方に「入室できません。」と断られてしまいました。パスホルダーでも使えませんでしたっけ???
ベルリン中央駅を11:30、発車しました。東独時代の建物を壊して近代的な建物にって工事が、アチコチでさかんに行なわれていました。線路の工事はすでに終わっているのか、列車は早くも200Km/hくらいのスピードで走行しています。最初の停車駅はライプツィヒ、12:50でした。
ベルリンよりさらに一歩東独色の残る街です。ベルリンは雨でしたが、現在は少し青空ものぞいております。この駅はストップ型の駅なのでここで方向が逆になり、12:56に出発しました。
麦畑が広がってきました。さらに土に返りそうな廃城も見られました。私の大好きな【ノスタルジック】な世界です。が、列車が高速なため、らしい景色をカメラに収めることが出来ませんでした。残念・・・。
起伏のある丘とともにカーブが多くなってきました。ICEも少々窮屈そうに走行しています。ゆうべあまり眠れなっかたので、ひと眠りしようと思いましたが、車内の冷房が結構きつくてこのまま寝るとカゼをひきそうなのでやめました。
14:20、SAALFELD着。キャンプでもするような大きな荷物、リュックをかついだ学生や家族連れが降車していきました。この後はニュルンベルクまでしばらく停車しません。小腹がすいてきたので食堂車に行きました。
私はニュルンベルクソーセージとビール、同志はパスタとビールで腹を満たしました。ドイツではやはりビールですよね!(←いつもじゃねーか・・・)夕食で行くミュンヘンのビアホールも、1リットルという大ジョッキのビールと、名物白ソーセージを食べる予定であります。今日は1日ドイツ人になりきります。おいしいニュルンベルクソーセージでしたよ。
16:14、ニュルンベルク着。我々の後席に高齢の日本人夫妻が乗車してまいりました。予約していた席に座っていた女性がなかなかどかないので、日本語で毒ついております。我々にはまだ気付いていないのかな?ちょっと聞き苦しかったです・・・。16:18発。
ここからミュンヘンまでは高速の新線区間を走行するみたいです。やっと本領発揮ってところです。すれ違うICEのスピードが、日本の新幹線のその感覚と似てきました。先ほどまでのカーブの連続に伴う左右の揺れも無くなり、乗り心地も快適であります。
つかの間ではありましたが、新線区間が終わり50分遅れでミュンヘン中央駅に到着しました。
コインロッカーに荷物を預け、ミュンヘン中央駅から、目的のビアホール【ホーフブロイハウス】まで街をそぞろ歩きました。週末とあり、通りはかなりの人だかりです。通りの中央にカフェテラスみたいな形で営業しているお店でビールを飲んでいる方々もおります。ほんとにビールが好きなんですね。そうこうしているうちに、目的地のビアホールに到着しました。中央駅からはゆっくり歩いても20分くらいです。
建物の中に入り、「2名なんですが・・・」っていうつもりだったのですが、誰も私たちを案内しようとはしません。どうやらそういうスタイルではないようです。周りの方を観察してみると・・・、なるほどなるほど、来た皆さん、好きな場所にまず勝手に座っています。そのうちにそのテーブル担当のウェイターさんがメニューを持ってきてくれて、初めてオーダーする、そんなスタイルでありました。
ホールではここバイエルン地方の歌が楽器演奏されています。楽しそうなので、それが見えるそばのテーブルに腰掛けました。程なくして、テーブル付きのウェイターさんがメニューを持ってきてくれました。ドイツ語メニューで読めなくもなかったのですが、ウェイターさんが気を利かせてくれまして「Englishメニュー?」と聞いてきましたので、それと交換させていただきました。
はじめのうちはジョッキの大きさに圧倒されていましたが、飲みはじめてしまえば飲めちゃうモンです。私は昔サッポロビール園で、2時間でジョッキで10杯飲んだ経験があります・・・。もちろん、ピルスもお代わりさせて頂きました。
アットホームなビアホールです。周りの方も言葉は判らずとも我々に乾杯のポーズをしてくれまして、私も笑顔でお返しさせていただきました。いつの間にかホールもいっぱいです。席を探しているような方も現れてきたので、この辺でお開きにします。楽しかったなあ・・・。
再び街並みを眺めつつ駅へ。酔い覚ましにちょうどいいです。ミュンヘン発パリ行きは、ミュンヘン20:53→翌6:46パリ東という行程なので、寝るだけのレポートになることをお許しください。今夜の個室は3人定員で、3段ベッドの上段をたたんだ寝台がすでにセットしてあります。したがって下段も腰掛ける状態だと、頭がかなり窮屈です。
シャワーを期待していたのですが、この車両にも付いていませんでした。そろそろ頭がかゆくなってきました・・・。寝て忘れることにしまして、明日のパリ駅で頭を洗うことにしましょう。ではGood Night!
マリエン広場@ |
マリエン広場A |
中央駅前 |
パリへ出発 |