7/3 いざベルリンへ

 モスクワ/ベラルースカヤ駅を8:00に出発する「モスクワEXP」に乗車するため、余裕を持って4:30に起床、6:00にホテル出発と決めておきました。風呂はバスタブのないシャワールームのみでしたが、モスクワも夏は暑くシャワーで充分であります。シャワーですっきりし、身支度を整え出発です。

 フロントで昨夜預けたパスポートを受け取り、地下鉄の駅へ。2002年の経験が功を奏し、乗り換えもスムーズであります。地下鉄ベラルースカヤ駅から地上に降り立ち、2〜3分歩いた所が【モスクワ/ベラルーシ駅】です。ストップ型のターミナル駅でいやがおうにもテンションがあがってまいりました。案内表示に従い第2ホームの3番線停車中の列車が我々の【モスクワEXP】ベルリン行きです。車両側面にもその表示があり、まずはひと安心です。


地下鉄名物?

長い長い・・・

ベラルーシ駅

重厚な駅


キリルの案内表示

様々な行き先

同志も記念に

乗り込みます

  売店でビールとスナック類を購入し、いざ乗車します。254号車の2番が我々の個室寝台です。上下2段のベッド、洗面台があります。トイレは車端の両方に1箇所ずつの共用です。期待したシャワーは残念ながらありませんでした・・・。
 8:00定刻に出発しました。旅の成功を祈念しつつ、早速ビールで乾杯しました。

 主な停車駅はロシア国内〜スモレンスク、ベラルーシ国内〜ミンスク,ブレスト、ポーランド国内〜ワルシャワ,ポズナン、ドイツに入りフランクフルト(あれって思いましたか?そうです。あのフランクフルトではありません・・・。ポーランドとドイツの国境にある駅です。),ベルリン東,ベルリン中央であります。
 途中の停車駅では、出来る限りホームに降りてちょっとした買い物が出来ればな、なんて思っております。

 ヴャジマを過ぎ、少々遅れて13:15スモレンスク着。物売りのおばチャンからアイスとピロシキを購入し、持参のカップめんで昼食です。部屋にあるひげそりの電源では、残念ながら電圧が低く持参のトラベルポットは使えず役立たずでした・・・。
 しかしながら、車掌室に湯沸かし器がありふんだんにお湯をもらうことが出来ますのでご安心あれ。

 ロシアもベラルーシも元は同じ「ソ連」なためか、景色はさほど変わりません。いつの間にか国境も越えてしまったようです。オルシャを過ぎ16:30ミンスクに到着しました。ベラルーシの首都であります。
 乗客の入れ替わりが各車両かなりあります。別れを惜しんで、ホームで人目もはばからずチュッチュしているカップルもおりますが、それはそれでこちらの風習ですもんね。見て見ぬフリのスルーってことにします。16:50ミンスク発。


ミンスク着


 同志は相変わらず、いつもの「昼寝」中です。もうかれこれ5時間近く起きてきません。生きてるかな?あっ、呼吸はしていました。放っておきます。線路幅が広いので、走行中の揺れはさほど感じず快適です。では私も1時間ほど横になります。

 18:30になり、ようやく同志が起きてまいりました。空腹になると必ず起きてきます。私も異論はないので、食堂車へ行きました。久々のロシア料理を堪能しましょう。
 ロシア語のメニューですが、学習の甲斐ありましてなんとか読めました。ビール、サリャンカスープ、黒パン、ビーフステーキを注文しました。黒パンは注文しなくても、料理に合わせてサーブされるみたいです。サリャンカスープの脇にドン、パンを2人で食べつくして一旦パンの籠が下げられましたが、ビーフステーキが出てきた際にもまたパンがドンと置かれました。

 どの料理もおいしゅうございました。精算の際、手持ちのルーブルが少々足りなくなってしまい(メニューの料金に10%の税金がかかります。この10%は予期していませんでした・・・。)、泣きつきました。幸いにして国際列車です。不足分はユーロで払わさせてもらいました



 ブレスト20:25着。この先はポーランドです。この駅では列車も我々もやることがあります。まず列車ですが、旧ソ連地域とポーランドでは線路の幅が違うので、この駅で台車の交換を行ないます。我々を乗せたまま工場内へと車両を誘導して行きました。
 部屋のベッドで横になっていたので、交換の様子は良く見えませんでしたが、細かな前後進を繰り返して作業しておりました。その間に台車が交換されていたのでしょう。クレーンで上げるみたいなのを期待していたのですが、上下動のような揺れは感じませんでした。

 さて我々です。ベラルーシとポーランドの国境越えのための出入国審査があります。ちなみにロシア→ベラルーシは何の審査もありませんでした。前述の旧ソ連同士ですもんね。しかしながらここは旧ソとEU圏の国境です
 ベラルーシ出国時、さらにポーランド入国時とそれぞれの国の検査官が車両に乗り込んで、個々の部屋でパスポートチェック、荷物の検査を行なっていきました。緊張のひと時ですが、まあ我々はいち旅行者です。粛々と指示に従いました。

 出発前に英語でプリントしていった我々の「Schezule」表が役に立ちまして、「はい、結構です。」と無事にポーランド入国となりました。ただパスポートチェックの際に預けたパスポートがまだ手元に帰ってきません。まさか忘れられていないよなって一瞬思っちゃいましたが、程なくして機関車のマークのついたポーランド入国のスタンプが押されたパスポートが無事に手元に戻ってまいりました。陸路での入国って意味なんでしょうか?ブレスト23:00発、今夜はこれにて。

 

本日の買い物〜1.地下鉄 2人で38ルーブル、2.有料トイレ 1回15ルーブル、3.ミネラル水 1本27ルーブル、4.ビール 2本で70ルーブル、5.ポテトチップス 1袋35ルーブル、6.アイス 1個17ルーブル、7.ピロシキ 2個で20ルーブル、8.食堂車 2人で1,240ルーブル+1ユーロ

続きを読む