9/19~シカゴ到着、トロントへ
エンパイアー・ビルダー号の旅も最終日となりました。昨夜はあまり寝付けず、途中の停車駅と予定時刻を照らしつつの一夜となりましたが、寝台車なので体を横にできるので楽チンでありました。現在も定刻で、順調な走行をしております。列車はミネソタ州に入りました。
まもなくセントポール/ミネアポリス駅であります。MLBのミネソタ・ツインズの本拠地ですね。予定より早着してくれたので、8:00の出発まで約30分の停車時間ができたので、多くの乗客が外に出て体を動かしたり、談笑しあっている光景となりました。私も数枚納めて部屋に戻りました。ハラは本日も減らずパスとします。アントニオさんごめんなさい。セントポール/ミネアポリス駅を定刻に出発しました。
セントポール/ミネアポリス到着 ツインシティなんて呼ばれていますよね
先頭まで行くのがメンドクサイのでまたうしろから
この時間になって眠気を覚えてきました。時差ボケなのか、単なる寝不足なのかはよく分からない領域に入ってまいりました。今朝がたステファニーさんから「昼には座席に戻すわよ。」と忠告されましたので、【万年床】をあと少し満喫することにします。
この辺は、アメリカのなかでも比較的寒いところなのでしょうか。9月ではありますが、見える木々が色付いて見えます。幅の広い中流位の水量のある川沿いを列車は進み、ヴィノナ9:55に到着しました。手元の時刻表には出発時刻のみの表示なのでこの駅も早着だったのでしょう。スモーキングタイムが許可されて、またまたゾロゾロと皆さん外に出ていきました。飽きてきたのか、ほんとに疲れてきたのかもしれません。
先頭の機関車の汽笛がポッと鳴らされると、発車準備OKとなり、各車両のカーアテンダントさんが自分の受け持ちの車両の乗客を車内へ戻ってと案内します。10:11、まだまだ定刻です。
海でも湖でもなく、川です ぞろぞろ・・・
シカゴ・ユニオン駅に到着後は空港まで、一番安い移動手段の地下鉄を利用します。事前の調査によれば、片道で2.25ドルとのことですが、今現在小銭がありません。しかも自動券売機はお釣りがでないそうです。紙幣で3ドル支払っての0.75ドルにこだわるのもバカらしかったのですが、なんとなくしゃくな気もしたので小銭を作るべく、昼食はカフェカーの売店で現金払いをすることとします。
メニューを見ると、ホットドッグとバドワイザーで10.5ドルであります。11ドルを渡し、25セントの小銭2枚を受けとることに成功しました (後述しますがこの小銭、役に立ちませんでした…)
。レンジでチンのホットドッグだったのですが、現金でゲットしたという物欲感 (?) のおかげげしょうか?そこそこ美味しく感じましたよ。
自腹のランチ・・・
食事も終わり、マッタリしつつ原稿をしたためていると、ステファニーさんがヌッといらしまして私にアイコンタクトをしてきました。明らかに万年床解体の宣告であります。大雑把なイメージのこの国の国民性をイメージする方もおられるかもしれませんが、ステファニーさん、【プロフェッショナル】です。
おそらくワタシ並の年齢だと思うのです。あわせてワタシ並の小柄な体を酷使しつつベッドの解体と座席への転換をこなしてくれました。ワタシでも出来そうな行程に思えましたが、隣のルーメットの作業を観察しておりますと、次の乗客のためのシーツのセットまでこなしておられました。ワタシ的な行為はかえって邪魔になるだろうと判断し、この作業はお願いしました。
「作業のすんだ隣の部屋に座ってて。」って案内されたのでそうします。10分程で「はい、どうぞ」と案内された私の部屋のシートは座席自体は寝台モードのままでありました。説明が難しいのですが、少し昔の国鉄車両の583系を想像してください。リネン系をすべて片付けていただいた後の座席のみベッドモードってヤツです。
仮に座席モードにされちゃってもこの切り替えは、カーアテンダントに迷惑はかかりません。明らかに【万年床】派の私に配慮してくれたのだろうと、ちょっぴりジーンときました。【ごろんとシート】で過ごしつつ、14:00にミルウォーキーに到着しました。
ミルウォーキー到着 シカゴまでもうすぐです
以前も紹介したと思いますが、野球をかじっていた私はアメリカの地理をMLBで判断しております。ミルウォーキーはビールのミラー社の地元で、MLBのミルウォーキー・ブリュワーズの本拠地です。「サッポロ、ミュンヘン、ミルウォーキー…」なんてコマーシャルを知っている貴方、ワタシと同世代ですね?【ゴロンとシート】スタイルで残りの時間を昼寝タイムとしました。15:55、唯一の不安に感じていたこの【エンパイアー・ビルダー号】は何と定刻でシカゴユニオン駅に到着しました。
【何と 】とお疑いの方は、アムトラックのWebサイトの【TRAIN STATUS】をご覧ください。日によっては数時間の遅延もあるようですので。
2泊3日過ごしたカーアテンダントのステファニーさんともここでお別れです。アムトラックの鉄道旅の下車の際は、必ずこの【寂寥感】を感じます。生きている限りは、何度でもチャレンジできるので皆さん、アムトラックの旅おすすめですよ。ステファニーさんにお礼と握手、チップを渡し、馴染みのあるシカゴ・ユニオン駅に降り立ちました。
ここからは、再び【ひとり旅】です。シカゴ/オヘア空港までの移動は、一番安い地下鉄での移動を選択しました。プリントアウトした地図を頼りに2ブロック程歩き、空港行き路線のブルーラインのクリントン駅にたどり着きました。
自動券売機に従って的な購入方法は学習しておきまして、画面に従って2.25ドルを機械に入れましたがエラーサインが表示され、同じ作業を数回繰り返しましたが、エラー画面が出てきます。たまりかねて常駐のスタッフさんに助けを求めました。結論は空港までの運賃は3ドルって事でした。
いつ見ても【荘厳】って言葉が似合いますね 初回は3ドルです
シカゴの地下鉄を乗るために少々学習したのですが、Suicaみたいなカードにチャージをすれば、そこから引かれる空港までの運賃は2.25ドルで、まったく新規のワタシみたいな乗客は、プリカみたいなカード様式のキップを買わねばならす、それが確か3ドルだったかなと合点がいきました。この合点、正確ではないかもしれませんので、読者の方も学習ネガイマス。小銭は空港に必ずあるユニセフ行きとします。
ひとり旅のアメリカの地下鉄ってなんとなく怖いってイメージありますか?特に【シカゴ】なんてマフィアの巣窟的なイメージをいだきそうですが、今は2017年。車内は東京メトロと同じ快適な空間でしたよ。ただしこれは夕方前の時間のレポートです。深夜などのヤバい時間は、くれぐれもお気をつけくださいまし。17:05にシカゴ/オヘア空港に到着しました。
本日宿泊のトロント行きのエアカナダ514便は、19:30発であります。エクスペディアでとったエコノミークラスですが、プライオリティパスを使ってラウンジで過ごしましょうってエエッ?ラウンジの場所を確認したところ、シカゴ/オヘア空港で、プライオリティパスを利用できるのは、第5ターミナルにある2ヶ所のみと判明しました。
私の搭乗する便は第2ターミナル出発です。数年前、ボストンの空港でラウンジを使うべく保安検査場を出入りした経験があり、それやろうかなと一瞬考えましたが、ここの空港はあまりにデカく、長時間滞在できるって訳でもないので、断念しました。
硬いベンチに腰かけて、購入した炭酸水をビールと思いつつイッキ飲みしました。カナダは酒に厳しくて、許可された専門店でしか購入できません。宿泊する空港ホテルの周辺にはその店がないので、フロアにあった免税店で明日用のウォッカを購入して、機内の人となりました。
ビールと思いつつ・・・ コピーしてPerfect! ドリンクのみ・・・
そうそう、搭乗の際にゲートの係官に「○×△・・・。」って言われました。言葉が理解できなかったので無視してゲートを通ろうとすると、肩を押さえられ止められてしまいました。はっと気付いたのは【ETA】のことであります。
OKOK、取得済みだし持っているぞとコピーして持参した紙を見せたら係官氏、「Perfect!」とサムアップしてくださいました。
さしてウマくもないコーヒーをすすりつつ、時差が1時間進み22:00トロント国際空港第1ターミナルに着陸しました。
ホテルへは、第3ターミナルからの徒歩となるのでシャトルトレインで移動して、そこの一番端の出口から10分弱、スーツケースを転がして、無事に到着しました。ここまでの旅の成功をたたえるべく、持参したわかめラーメンとウォッカのへんてこな夕食としました。
本日の買い物~
1.自腹の昼食 10.5ドル
2.ステファニーさんにチップ 10ドル
3.シカゴ地下鉄Ventraカード 3ドル
4.シカゴ空港売店で炭酸水とオレンジジュース 8.01ドル
5.シカゴ空港免税店でウォッカ 17.5ドル