12/12 いざ、シチリア島へ
お早うございます。昨夜の行程はスムーズにこなせたので、ホテルのベッドで睡眠をむさぼることが出来ました。同志とのダブルベッドでしたげど(笑)。シャワーを浴びて身支度を整え、チェックアウトをしにレセプションに行きました。チェックアウト時に税金の支払いがあるよと、昨夜のスタッフに言われていたので、カードで済ませます。
「OK,Thank you!」って言われちゃって、さようなら的な空気が流れましたが、昨夜お願いした、ランチボックスをまだ受け取ってません。「We
oderd today's lunch box yesterday.」で理解してもらえました。白い手提げの紙袋を無事に2つ受け取って、ホテルをあとにしました。ローマ
/ テルミニ駅までは、徒歩で5分ほどです。ロケーションとサービス、お値段を考慮しても大満足のホテルでありました。
ローマテルミニ駅 奥が深い・・・
7:10頃駅にたどり着きました。目的のパレルモ行きインターシティ1523号は、12番線発であります。ミラノやフランクフルトで見た、地平のホームのみで何番線まであるんだろって光景が目の前に広がっていますが、柱に12番と記してあるので迷わずホームにたどり着きました。列車はすでに入線しております。
IC 1523号 パレルモ行き いざ乗車! Eチケットと共に
ホームページ用の写真を数枚収めると7:26、列車は定刻に出発しました。この後、4つ目の停車駅が、日本人にもお馴染みのナポリ駅、到着予定時刻は9:29であります。ローマをたち、都会を抜けると長いトンネルを、数本くぐります。明日のパレルモ中央駅から空港駅までの列車を予約スマホでしようと思ったのですが、電波が悪くいったん諦めます。
ランチボックスの朝食をいただきました。水とジュース、リンゴに、小麦粉系のパンと菓子の中間みたいな食感のものでありました。夕べ残したサンドイッチもあったので、朝のお腹には充分であります。Formita-Gaeta駅を8:36に発車しました。ダウンロードしてきた、この列車の時刻表とも対照していきます。
朝宴会、始めます オシャレなロゴ まだすいているのでZZZ・・・
車窓に牧草地の広がる、何でもなさそうな所なのですが、列島が停車、少し前進、また停車、前進なんてのを繰り返し始めました。何らかのトラブルがあったみたいですが原因は不明です。遅れが発生します。車窓右手にヴェスヴィオ火山が見えてきました、ナポリが近いです。9:54、25分遅れで、ナポリ中央駅に到着しました。
ナポリ到着 フレッチャロッサ! 新在混在(新語?)
イタリア版新幹線のフレッチャロッサからややくたびれた近郊電車、おっ、隣のホームには【Inter City Notte】と言われる寝台車が滑り込んできました。実は我々が今乗車している、ローマ↔️パレルモ間も寝台列車が走っております。客車をフェリーに乗せてそのまま航送するスタイルは同じですが、寝台列車のダイヤだと肝心の航送区間が日没時間帯になってしまいます。日本では体験できないシーンを写真に収めたいが理由で、昼行の列車に乗り込んだ次第であります。
大都市ゆえ、乗客の入れ替えもかなりありました。私たちの席は向い合わせでない、ならびの二人席なので「この席は・・・」的な煩わしさからは解放されています。機関車の付け替えが終わりました。この駅からは進行方向が逆になります。10:11、21分遅れでナポリ中央駅を出発しました。爆走の効果ありで、次の【Salerno】は、ほぼ定刻の出発となりました。ルーズなイメージのイタリアの鉄道ですが、方針が変わったのでしょうか?
この先も、ワタシにはなじみのない停車駅が続きます。地図で確認する限りほぼ海沿いを、走行するのですが、長いトンネルとたまに見える海・・・。あっ、これ【北陸本線の】イメージでしょうか。若い方、【北陸新幹線】じゃありませんよ。同志の速度計測アプリは、170kmをマークしています。
レール幅は、日本の新幹線と同じ1435mmなので、曲線を減らせば、在来線でもそのくらいの速度は可能ですよね。ただトンネルに入れば、ネットが繋がりません。ひと昔前の客車のせいか、Wi-Fi環境も整備されていませんでした。
あとひとつ大事なことを言い忘れていました。この列車、食堂車は付いておりません。ちょっとした軽食をとカフェコーナー・・・、ありません。んじゃ車内販売・・・、ハイッありません。日本では当たり前の自動販売機も当然のようにありまっせーん。飲食の要望は列車内では叶いませんので、乗車を計画している方は必ず事前の準備をお願いします。
12:34、ほぼ定刻で【Paola】に到着しました。我々が地中海と認識しているあの海も、半島や島を介在して、様々な名前があるようです。ここPaolaから見える海は、ティレニア海と地図には表記されています。そういえばドブロブニクで見えた海も【アドリア海】でしたね。お昼ご飯にしましょう。雲がたれこめてまいりました。時おり窓ににわか雨が叩きつけています。
今夜のディナーはシチリア島のグルメを満喫します。駅からホテルまでと、ホテルからレストランまでは、いずれも徒歩で10分程度ではありますが、出来ることなら傘は使いたくないです。折傘なので。
海沿いを離れて、【Lamezia Terme Centrale】到着。停車時間はわずかで、ほぼ定刻に出発しました。続けての報告になりますが、途中の運転停車がたたり、【Gioia
Tauro】4分延の13:39、出発となりました。次の停車駅が、渡り鳥となる、イタリア半島側の連絡船の接続駅である、【Villa San Giovanni】であります。ローマを出て6時間以上経ちました。じじぃのせいか、時が流れるのが早く感じています。シチリア島がはっきりと見えてまいりました。
シチリア島へ行きます 寂寥感はありません
ダイヤに余裕を持たせているのでしょう。インターシティ1523号は14:10、定刻に【Villa San Giovanni】に到着しました。これからが、この旅の第三セクションのハイライトです。爆走してきた大型の機関車から、構内用の小さい機関車に付け替えて、そろそろと引き上げ線に入りました。スイッチバックの要領で、船の船底に入るべく引き込み線を逆走でさらにそろそろ、そろそろと船におさまっていきます。
ちなみに今は6両編成です。6両がおさまるには、3両×2に切り離しておさめる必要があります。シラクーザ行きの3両を先におさめたのち、その場で切り離し作業、いったんバックして、ポイントを切り替えたのち我々のパレルモ行きの3両を隣の線路におさめてショーは完結しました。興奮しながらショーを見つめていたのは、モチロン日本人の我々のみでした。
昼食 シラクーザとパレルモへ 先にシラクーザ 続いてパレルモ 衝突ではなくガッチリ固定
15:00にわか雨のなか、フェリーはシチリア島に向けて出航しました。客車にいてもよし、フェリーで過ごしても良しなので、フェリー内部へいってみましょう。オーブンデッキのエリア、客室のエリア、往年の宇高連絡船を思い出します。
ローマからパレルモの列車の旅は、東京から在来線の特急で宇野まで、宇野からフェリーで高松、高松から松山まで再び在来線の特急・・・。じじぃならば、イメージ出来たと信じております。船内に売店があったのでイタリアのコロッケといわれる【アランチーニ】とビールで船旅を演出しましょう。中に米が入っているので、同志と半分こでちょうどいい量でありました。
メッシーナ港に到着するとのアナウンスが流れたので客車に戻りました。先程と逆の作業が始まりました。6両に連結された客車が、そろそろとメッシーナ駅に入りました。この駅で、パレルモ行きと、シラクーザ行きに別れます。ここから乗る旅客はまだ乗車できません。一旦引き上げ線に入って、ここで分割作業をします。それぞれの車両が別々のホームに入線して、ようやく客扱いが始まりました。
デッキに行けます ○○連絡船ですね こんな光景も うどんでなくコロッケ まもまく接岸
「渡り鳥ハイライト」はこれにて終了です。あと三時間、松山までの旅を楽しみましょう。しかしワタシ、無性に眠くなってしまいました。ここ数日、この夕方の時間になぜか眠くなってきます。あぁ、やっぱり落ちてしまいました。【Termini
Imerese】6分延で発車しました。次はもう終着駅のパレルモ中央駅であります。同志も爆睡のようで、通りかかった女性の車掌さんに起こされたそうです。
19:45、インターシティ1523号はパレルモ中央駅に15分遅れで到着しました。ローマ発、7:26からの約12時間20分、久しぶりの昼行長距離列車の乗り鉄が終わりました。この後は、打ち上げのシチリアグルメが待ってます。ホテルへ向かいましょう。【ホテル
デルセントロ】は、駅から5分くらいの3つ星ホテルです。すんなりと到着、チェックインを済ませました。
渡り鳥ラインで・・・ ブーツの先の島に来ました
ダブルベッドだよと案内された部屋、幸いにしてダブルベッド1台とシングルベッド1台がありました。早速ジャンケン、この手の勝負、いつも負けている気がします。ワタシがシングルベッドになりました。明日のパレルモ空港発は、12:40なので今夜はのんびりできます。まずは洗濯をしましょう。残りの行程に必要な、肌着と靴下を洗面台でちゃちゃっと。もう慣れたモンです。持参の100均で買った物干しに吊るして終了です。さぁ、食事に行きましょう。
出発前に調べた【Ferro di Cavallo】て名前のレストランに到着しました。人気店で行列覚悟の指摘がありましたが、10分程度の待ちで無事に着席することが出来ました。イタリア語のメニューのみなので、現場では絶対に戸惑うと思い、出発前の自宅で作戦をたててきました。
この店のホームページがあったので、メニューを開きコピペで日本語に訳してそれをプリントしました。イタリア語のメニューと行段が合うようA4の紙を重ね合わせました。あとはトップページにある写真をプリントしました。この作戦、大成功です。同志がパスタを食べたいと行くのでまずは【重ねた紙作戦】。ポールペンでイカ墨パスタと、評判が高かったイワシのパスタにそれぞれチェック、イカ焼きとトマトサラダはトップページの写真にそのままチェック、店員にオーダーしました。ガッチリ通じましたよ。
シチリアグルメ行きます! リフト① リフト② すべて美味しかったです!
お店のボス ごちそうさまでした 行列でも納得です!
ピールで乾杯、運ばれたパスタはかなりのボリュームで、1.5人前はあります。せっかくなので同志と半分こしましょう。白ワインを追加して、残りのイカ焼きとトマトサラダもとても美味しく完食できました。22:00も近いのにいまだに大盛況であります。来てよかったです。ボスと写真に収まり店を出ました。
これだけ飲み食いして、二人で32ユーロでした!。パレルモに訪れるならば、是非行ってくださいね。カードも使えます。ホテルに戻り、とっとと寝ました。明日からの飛行機は、久しぶりの【重役】昇進なので。ではでは。
本日の買い物~
1.ホテルTAX 2人で12ユーロ
2.渡り鳥フェリーでビール2本とアランチーニ1個 9ユーロ
3.【Ferro di Cavallo】にて夕食 2人で32ユーロ