12/8 ベトナム鉄道の旅が始まります
お早うございます。日本にいるようなホテルのおかげで、よく眠ることができました。ワタシの体内時計は、いまだ日本に滞在中のようで、普段起床する4:00に相当する、こちらの時間の2:00に起きてはしまいましたがね(笑)。本日からは旅の第一セクションのベトナム鉄道の乗り鉄が始まります。
ハノイから、ホーチミンまでは約1,700kmあります。東京から、日豊本線経由の鹿児島までの距離に相当しますかね?勝手ながらこの列車を往年の名物急行【高千穂】号に重ね合わさせていただきます。年齢バレバレ(笑)。
乗車する【SE7】のハノイ駅の出発時刻は、朝の6:00でありますので、5:15にはホテルを出ようと同志とも取り決めて各々の時間を過ごして参りました。こちらの時間の4:00まではベッドでごろごろしていましたが、活動を開始しましょう。部屋にもシャワーがあるので使わせていただきスッキリしました。同志も起きてきたので、準備が整ったところでフロントでチェックアウトを済ませました。
早朝なので、料金に含まれているレストランの朝食にはありつけませんでしたが、ダメもとでお願いした【ランチボックス】として軽食を頂くことが出来ました。海外旅行もベテランの域に入って来ましたかね?この後もローマのホテルでランチボックスをお願いするつもりであります。交渉結果をお楽しみに。
駅に到着しました。これから乗車する、ホーチミン行き【SE7号】のチケットは、ネットで予約をしたので、プリントアウトしたバーコードつきのA4を改札の女史に提示しました。ベトナムも自動改札で、バーコードをスキャンするとゲートがスーっと開きました。チケットは問題なく乗車を許可されたんですね。
改札口 発車案内 ディーゼル機関車の前で
実はワタシ、日本語の通じないサイトと格闘したのです。格闘とは一方的で大袈裟なのですが、経緯を説明します。ワタシの単純なミスで、予約の際に乗車希望日を1日早い12/7と打ち込んでしまったようなのです。メールで届いた添付ファイルを開いて、eチケットを確認するとやはり乗車日が12/7となっておりました。
web上のミスではなく完璧にこちらに落ち度のあるミスだったので、同志に迷惑をかけるわけにはいきません。【自腹】覚悟で、つたない英語で、事由を説明して変更できないかとメールを送りました。悶々とした数日を過ごした後【神様】が降りて参りました。希望の乗車日に変更されたeチケットが、添付メールで届いたのです!。さらに念のためクレジットカードに追加の請求がないか注視しておりましたが、幸いにも追加の請求もありませんでした。無手数料での変更が出来たようです。
男性女性の判断は出来ませんが、オペレーター名で【SHU】さんって方にお世話になった次第です。ありがとうございました。乗車日を間違えた、eチケットは消去してしまいました。今思えば、双方のチケットをページに載せればいきさつが皆様により伝わったんだろうなと、若干後悔しております。
さぁ、旅を始めましょうね。亜熱帯のイメージのあるベトナムのハノイですが、位置的に北部に相当するために12月というこの時期は、さすがにそれなりの気温です。息をハッてやると白くなりました。
改札を抜けた真正面の1番線ホームに列車はすでに鎮座しております。8号車の17~20までの四人一室の寝台コンパートメントが、明日までの我々の部屋であります。プライベートをある程度は確保したかったので4名分を負担して購入しましたが、それでもふたりでホーチミンまで約4万円の負担ですみました。ワタシ的には納得の料金であります。まだ薄暗い夜明け前の異国の情景を数枚収めて我々の個室に落ち着きました。
精悍な面構えです 我々は8号車 発車までホームをうろうろ
SE7号は、6:00、汽笛とともにハノイ駅を出発しました。明日のサイゴン/ホーチミン到着予定時刻は、16:05であります。定時運行率はかなり高いようなのでよろしくお願いします。ハノイの街中を道路に沿っての走行です。名物バイクに抜かれる程ではない、約60km/h程度の速度での走行です。
ハノイの出発時点で、我々含めての8号車の乗客は3名でしたが 、北部の観光地ニンビンからは、それぞれ別グループの数名の欧米系の旅行者が、この車両に乗り込んでまいりました。ホーチミンまで行くのかは定かではありませんが、「Hi!」とお約束のあいさつはしましょうね。ワタシの乗り鉄恒例【朝宴会】たけなわとなり、眠気が襲ってまいりました。明日のホーチミン到着までは万年床なので、体をそのまま横に倒すと・・・。
ニンビン到着 4人個室です 朝宴会たけなわ
あぁ、やっぱり寝てしまったようです。しかも二時間。トイメンの同志は?あっ、呼吸はしていますが、睡眠無呼吸独特のイビキをかきつつ寝ていました。11:52、列車は定刻にヴィンに到着しました。11:59の発車まで数分あるので、外に出てホームの様子を写しました。気温がだいぶ上がってきたような気がします。南に向かっているのですものね。ヴィン11:59、定刻に出発しました。
昼食の時間帯となりました。朝食はホテルでいただいたランチボックスで済ませてしまったので、昼食は車内販売のお弁当に挑戦します。ハノイ駅で出発時刻まで、ホームを練り歩いていたのですが、この列車の末端に食堂車とおぼしき車両が連結されていました。調理室で、何やら食材を仕込んでいるようだったので、それを弁当にして販売するようです。
ヴィン駅。降りてみました 社会主義国なので何かのスローガンかも・・・
朝食の時間帯の7:30頃に案の定、部屋をノックされて「食べるか?」的なゼスチュアをされたのですが、上記理由でお断りしました。昼はカモンプリーズにもかかわらず売り子さんやって来てくれません。朝寝こいている間に販売が終わってしまったんでしょうね。まぁこんなもんですよね。ヴィン11:59、定刻に出発しました。
同志と相談の結果、探検がてら、かの【食堂車】を訪問して、弁当があるならその場で購入しようってことになりました。我々の居場所が、最上級の2段式の個室寝台、隣の車両が3段式の個室寝台、さらに隣がリクライニングのきく座席車両、そして座席の背が直角90度の木製座席車両と渡り歩きまして、【食堂車】にたどり着きました。
ポケトークで、「お弁当をください。」と問うたところ、理解してもらえたようで、座って待つことにしました。テーブルと向い合わせの4人分のイスは、その場に料理が運ばれれば食堂車そのものですって「えぇっ?」。注文を担当してくれたお兄さん、弁当の容器ではなく、お皿に料理を盛ってテーブルに提供してくれました。こりゃもうこの場所は【食堂車】で確定ですね?。
後方で係員が・・・(笑) 皿に盛られてきました 美味しかったですよ 国旗はためく Yen Trung
到着
恐らくはイレギュラーな対応だと思います。回りのテーブルは、この列車のスタッフがお茶を飲んだり、タバコをくゆらせています。間違いなく今は彼らの休憩スペースなのでしょう。アウェー感満載で怪訝な視線を感じましたが、二人いれば三人力です。ビールも注文して居座らせていただきました。
料理はご飯の上にスパイシーな味付けをした鶏肉がのっかっているものです。間違いなく売れ残ったであろう、ご飯も具も冷めたものでしたが、ことのほか味に関しては「バッチリ」でありました。次は出来立ての温かいのを食べたいなと思った次第であります。満足したので部屋に戻ります。ごちそうさまでした。
プリントアウトしてきたこの列車の時刻表と照らし合わせてみました。うまく読めませんが、10番目の停車駅【Huong Pho】駅を列車は13:26、定刻に出発しました。ハノイからはすでに387kmの行程です。日本の感覚だと岐阜あたりかな?昼寝の時間となりました。失礼します。
ありゃ16:30 !。三時間も寝てしまいました。コチラも「秋の夜は釣瓶落とし」の如く、またたく間に車窓が闇につつまれてしまいました。列車は【My
Duc】3分遅れの17:03に発車しました。ハノイからは、551km。大阪に相当しますね?しかも【551】だって(笑)。知る人ぞ知る【珍】な巡り合わせでした。
タイの僧侶ではありません 夕食はこれと食パン 普通のシーフード味でした 我々の車両担当の車掌さんと
18:00を回ると夕食販売のワゴン、それに合わせて別のワゴンによるその他の飲食物が列をなして始まりました。扉を閉めていても聴こえるような、独特の高いイントネーションで「いかがですか~」って聞こえるので、2回聞くだけで何かの車内販売だなと覚えちゃいました。同志が爆睡なので、今夜も買いそびれてしましました。ハノイのスーパーで購入した食料がまだ余っているので、ひもじい思いはせずにすみそうです。
今夜はハノイのホテルの無料のミニバーでゲットしたカップヌードルをやっつけましょう。列車は19:56、【Hue】を定刻に出発しました。この後日中ならば絶景の広がるハイヴァン峠越えが始まるのですが、残念ながら真っ暗であります。本日はこの辺で。
本日の買い物~
1.SE7食堂車 2人で120,000ドン