11/15 乗り鉄最終日
今回の旅は、朝方は眠れないんだと割りきり、3時ごろから起きて原稿作成にいそしんでおりました。7:30、同志に声をかけると、行けると【反応】があったので今日は朝食を食べに行きましょう。
食堂車はすでに盛況です。座席車の乗客もいるので、待たされる人もおります。メニューはやはり昨年のものと一緒のようで見覚えのあるメニューが並んでいます。2004年に乗車した頃のアムトラックは、玉子の調理方法も選べて、目玉焼きやターンオーバーなどにしてもらっていましたが、いつの頃からかオムレツかスクランブルになってしまいました。今回も調理方法を注文出来る状況にはなく、メニューのオムレツを注文、出てきたものを食べました。
gritsというトウモロコシの粉を溶いた様なものは、どう食べてよいかも分からないので思案していると、向かいの御婦人が「そのカリカリベーコンに混ぜてふやかしながら食べるのよ」と教えてくれました。が、正直美味しくはありません。
オムレツが3個分の卵を使ったボリュームであり、レーズントースト2枚が付いているのですでにこれで満腹であります・・・。この御婦人も今年の東日本大震災の事を心配していて下さいました。
シャワーを済ませ部屋に戻ると、列車は9:10、にワシントンDCに到着しました。2004年以来のワシントンですが、今回のクレセント号はワシントンを経由してのニューヨーク行きです。
機関車を付け替えて9:53に出発しました。体感で160km/h程に速度が上がり、同じ車両じゃないみたいです。こうやって北東回廊路線のスピードアップを図っているのかと納得しました。同じ線路をこのあと乗るアメリカ版新幹線の【Acela】と共用しているのですからね。。
ボルチモア出発すると、ランチサービス希望の方はどうぞと声かけに回ってきました。まもなく11:00です。同志は「食べ飽きた。カップヌードルが食いてぇ…」とギブアップ宣言です。私も同意なので、今日はランチをスルーします。11:45フィラデルフィア早着です。この列車の客扱いは、あとは降車のみなので、ニューヨークにも早着しそうです。眠い時間帯に入って来ました…。寝台がセットしたままなので、少し横になります。
12:55、窓のの外はニュージャージー州です。樹木の葉の色が、いつの間にか【晩秋】の色あいに変わっています。ニューオーリンズにいた頃の格好でホームに降りるのはヤメにして一枚着込みましょう。13:25、クレセント号は20分早着でニューヨーク/ペン駅に到着しました。
17:00発、ボストン/サウス駅行き【Acela2168号】まで時間があるので、昨年行けなかったWTCに行ってきました。再建途中ではありますが、確実に工事は進んでいるようでした。観光客も多かったですが、警察の厳重な警備もすさまじかったです。そういえば、市内では高所得者に対する抗議のデモ行進が行われていたんですよね・・・。幸いWTC界隈では遭遇しませんでした。
この時期のニューヨークはかなり寒くなっているはずですが、今日歩いてみると、体感で20℃はありそうです。半袖の上にフリースを着込んでいましたが、暑くて汗をかいてしまいました。ペンステーションに戻り、専用ラウンジ【Club Acela】で待ち合わせとしました。16:45に乗車案内のアナウンスが流れ、ディスプレーに表示された6E番線より、すでに入線していたボストン行きAcela2168号に乗車しました。
ファーストクラスは1両のみです。きっぷには座席番号が表示されていないので、いわゆる【定員制】の様です。この列車はワシントンから来ているので、【席バラ】を覚悟するようです。車内に入ると案の定、並びの席や向かい合せの席は埋まってしまっています。
アテンダントに2名なんですけどと言うと、「あそこへどうぞ」と指示されました。指示された4人席にはすでに【ハス向かいで】パソコンを操作している、いかにもボストン在住って感じのプライド高きビジネスマンがおりました。
「エクスキューズミー,May I〜?」と目で訴えると、テーブルをはさんで私と同志、対面が先客ビジネスマンという配置に譲ってもらえました。明らかに先客のビジネスマンは他人同志なのですが、旅行客の我々を対面に追いやって、仕事に集中したいという意思表示がありありでした。会話は小声で、彼等の邪魔にならないよう協力はしましょう。
NYPを定時に出発しました。日は落ちてしまったので、車内のみの報告になります事をお許し願います。しばらくすると、メニューの配布が始まりました。飛行機のビジネスクラスを意識したサービスの様であります。
まずは飲み物のお伺いだったので、白ワインをお願いしますと、程なくしてナッツの皿を添えて、ドリンクサービスとなりました。ビジネスマンたちもビール片手にキーボード、ナッツをつまみキーボードとせわしないですが、ビールを飲む余裕があるんでトレーダーみたいな仕事をしているのかもしれません。その後ディナーが運ばれてきました。ビジネスマンたちは断っていました。
私はエビチリ、同志はチキンがメインです。エビチリのソースの臭いがややきつく、対面の男性の顔が少し歪んだのを私は見逃しませんでした。食べ損なってエビチリのソースをうっかり相手のパソコンに飛ばそうもんなら【訴訟問題】になりかねません。トレーをテーブルの手前一杯に引いて、相手との距離を保ち、祖そうなくいただきました。味は…普通でありました。
ドリンクは希望すれば、お代わりも可能です。3杯目の白ワインは、何も言わなくてもアテンダントが空のグラスにサーブしてくれました。そんなこんなのミニドラマが三時間半程の間にありましたが、訴訟になるような出来事もなく、列車はボストンサウス駅に到着しました。ロサンゼルスからの約5,700kmの列車旅が、ここに終結しました。
地下鉄でJFKユーマス駅に移動し徒歩5分、【ダブルツリークラブバイヒルトン・ボストンベイサイド】というホテルにチェックイン出来ました。アセラのビジネスマンも飲んでいた【サミュエルアダムス】というボストンの地ビールで旅の無事に乾杯しました。
本日の買い物〜
1.朝食チップ 2$
2.カーアテンダントチップ 2$
3.NYメトロ 10$
4.カップヌードル 3.98$
5.辛ラーメン 6$
6.ボストンメトロ 4$
7.ホテルでビール 14$
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