11/10 熱いぜジャカルタ!
お世話になった菅野さんとは、早くもお別れです。同志の方がちょっと辛いかな…。デンパサール空港までは一緒に移動し、握手してお世話になったお礼を述べました。菅野さんはジョグジャカルタへ出張、我々はGA403便でジャカルタへ移動します。7:25、定刻に出航しました。
因みにGA/ガルーダインドネシア航空は、スターアライアンスメンバーではないので自腹、すなわち【エコノミークラス】です…。ジャカルタまで一人12,108円の負担になりました。
インドネシアの国内線ですが、いわゆるナショナルフラッグキャリアです。エコノミークラスでも機内食が出てきました。ナシ・アヤム(ナシ/ご飯、アヤム/肉)とフルーツ添えでありました。朝食をおじ様の家でご馳走になったので、早めの昼食とわりきって頂きました。意外にもおいしく、完食でありました。8:10、定刻にジャカルタ空港に到着しました。
このあとの飛行機は20:05のLH791便シンガポール行きであります。同志のかねてからの希望で、ジャカルタの近郊電車である【ジャボタベック鉄道】に乗りに行くこととします。空港へは、また帰ってくるので、荷物を預けることにしました。
ジャカルタ空港の荷物預け所は、第2ターミナル到着階のゲートEとFの境目付近にありました。一旦外に出てしまったため、荷物預け所へは出口を逆に入っていかなければなりません…。セキュリティの係員に「荷物を預けたい。」と話しますと、中に入れてもらえました。2つのスーツケースと私のディパックの計3点で100,000ルビアでした。
ジャカルタ空港からは、【ダムリバス】という名の会社の空港バスのガンビル駅行きに乗車しました。ある程度の覚悟はしていましたが、市内は大渋滞です。バイクの数に圧倒されました。ベトナムがすごいのは、とあるテレビ番組で見た事がありますが、それに匹敵する勢いです。そんなところにも東南アジアの【熱さ】を感じるのは私だけではないはずです。結局約25km先のガンビル駅までは1時間かかりました。朝のラッシュ時はさらに所要時間が延びることでしょう…。
ジャボタベック鉄道の特徴をひと言で言えば、日本の首都圏の電車の中古車が、第2の働き場所として大活躍していることに尽きるでしょう。まず乗車したガンビルからボゴール行きの電車は、都営三田線で活躍した車両でした。
他にも東京メトロや東急の見覚えのある車両とすれちがったり、車庫に停車している様に遭遇しました。
ところで、出発前に調べた列車の種別やきっぷの種類が変更になったようであります。列車種別ですが、【コミューターライン】というエアコン付きの車両の種別と、【エコノミー】という非冷房の車両の種別の2種類に再編されたようです。
急行とかの種別もあると調べたのですが、乗車した電車はガンビルからボゴールまでは、全ての駅に停車していきました。ボゴールでは、せっかくなので別の車両をということで、乗車してきた三田線を見送り、次の車両に期待することにします。
やって来たのは東急で活躍していた車両でありました。ガンビルを越えて、終点のジャカルタコタまで乗車しました。電車の前面や側面によくある行き先表示が日本のままってのが笑えます。二子玉川や長津田、中央林間なんて、思わず「インドネシア語表記に直せよ…」って突っ込んじゃいました。
1両にひとり、検札と巡回をする方がおり、制服にはガードと刺繍されていました。混んでいるときは、座席を詰めさせて立っている人を着席させるなど、失礼ではありますがみなさん仕事熱心です。感心したのは、一度検札をした乗客の顔は覚えているらしく、2度は来ません。採用する際の条件に入っているのでしょう…。
ジャカルタコタ駅はアジアの雰囲気を充分すぎるほど感じさせる駅です。駅前ぎりぎりをパープーとクラクションを鳴らしたバイクや車がひっきりなしに通行するので、身の安全を確保した後に写真撮影しないと、ひかれかねません…。私自身この目で初めて見る、座席付きのバイクに幌をのせて走るバイクタクシーも刺激的でした。
同志が「あれで空港まで行ってみね?」なんてけしかけてきましたが、もちろん却下です。さあ、満足したので、ガンビルまで戻り、空港バスに乗りましょう。っとここで私の心の悪魔がささやきました。「エコノミーくらい乗っていけよ。駅もわすかだし…。」
同志に提案すると、「面白そうじゃん。」とのってきました。購入したきっぷは【コミューター】だったのですが、格下の列車に乗るぶんには問題ないでしょう。この文を読んで、もし興味を感じていただいた方がおられるなら【ジャボタベック鉄道 エコノミー】と検索してみてください。ドアの無い(外された?)通勤電車に行き当たることでしょう。
ホームには【獲物】がすでに停車しており、【地元】大勢のの方々が乗車しております。ジャカルタコタ⇔ボゴールは約50kmで、私達は3枚のきっぷで3本の電車を約100km乗りましたが、コミューター運賃で2人で400円程度です。それより更に安い【エコノミー】が混雑するというのが、この国の実情なのです。
乗車した車内には売り子が様々なモノを売りに来ます。飲料や果物はまだ解りますが、文房具や挙げ句に安全カミソリをぶら下げてやって来たときには、ヘタなお笑いより笑えました。そして最後にオチが…。
事前に調べて知っていたのですが、長距離列車の始発駅であり、空港バスの接続駅であるガンビル駅のみを、エコノミーは【通過】します。なぜ等級で劣る列車が通過するのか、理由はよく分かりませんが、我々の乗ったエコノミーももちろん通過して行きました。面白すぎて肝心なことを忘れていました。小バカにしていたエコノミーに最後に【しっぺ返し】を受けたってオチでありました。
隣の駅で降り、ジャカルタコタ行きの【コミューター】に乗車しガンビル駅へ、更に渋滞に巻き込まれつつ。空港へ戻りました。再びセキュリティの許可をもらい、ゲート出口から荷物預け所へと預けた荷物を受取りに行きました。
ジャカルタからはルフトハンザ航空でシンガポールまでのフライトであります。ビジネスクラスでも専用ルームでのチェックインとなりました。さらに専用ゲートで出国手続き、係員にエスコートされて【PUDA INDAH FIRST AND BUSINESS CLASS LOUNGE】に入りました。ありがたいことにシャワールームがあます。
このあとは飛行機の乗り継ぎが続き、街を散策するのは買い物をする予定のロサンゼルス到着までありません。興奮したジャカルタの汗をここで洗い流し、我々を乗せたLH791便は20:55、ジャカルタを離れました。この便はいわゆる経由便で最終目的地はミュンヘンです。シンガポールまでは1時間40分の飛行時間でしたので、サービスも短距離路線の扱いでした。出発が50分遅れたので、23:35シンガポール着となりました。シンガポール航空のシルバークリスラウンジでこの日が終わります。
本日の買い物〜
1.デンパサール空港使用料 80,000 IDR
2.ジャカルタ空港荷物預け 100,000 IDR
3.ダムリエアポートバス往復 80,000 IDR
4.ジャボタベック鉄道 40,000 IDR
5.JKT空港使用料 300,000 IDR
6.コタ駅でビンタンビール 38,000 IDR
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