11/13 サウスウエストチーフ号でまったり・・・
5:25着のDodge Cityで一旦目を覚ましましたが、また眠りに落ち、7:00の食堂車からの営業案内の放送で、改めて起きました。いやぁ、やっとよく眠れました。
まずはフリーのコーヒーをいただきます。おやっ、【フリー/ただ】なんて言葉か自然に出て来ましたよ。朝食の際、「目玉焼きはありませんか。」聞いてみたところ、スクランブルエッグならばサニーみたくするよと言われ、そうしました。
サニーってのは目玉焼きの事で、サニーサイドアップというのを略したものです。しょうゆを出して期待しましたが、出てきたものはやはりスクランブルエッグのやや黄身をリアル残しって感じのものでした。しょうゆを垂らし口の中で「目玉焼き、目玉焼き・・・。」と念じつつ、納得させました。
コロラド州に入り8:08、La Junta早着。本日最初のスモーキングタイムが許されました。一服の後、定刻に出発しました。この辺から、遠くにはコロラドロッキーが見え始めました。山頂は雪景色です。数年前のこの時期に乗車した【カリフォルニアゼファー号】もロッキー山中は雪景色だったのを思い出しました。ゼファー号ほどではありませんが、この列車も山脈の南側を山越えします。カーブがきつくなり、速度が低下します。のそのそと山越えを終えると、10:50Raton定着。ニューメキシコ州に入りました。
西部映画のセットがそのまま残った、いかにもオールドシティってたたずまいでした。車掌さんとも記念撮影させていただきました。「オールアボード!(全員乗車!)」の発声を受け車内に戻りました。10:56定発であります。
12:35ラスベガス着。皆さんがご存じのネバダ州の【ラスベガス】ではありません。ドイツに行ったときも、ベルリン近郊に【フランクフルト】って駅があったのを思い出しました。同名の駅は、【大久保】等々、日本にもありますし、どこの国も同様なのでしょうね。
相変わらず起きない同志をたたき起こし昼食にします。眠り病じゃないかと思うくらいこの御仁と来たら寝てばかりです。食事とトイレ以外は上段のベッドが彼の【家】となっています。しかも上段には窓がなく、外を伺うことすらありません。旅を楽しんでいるんでしょうか??。【眠り鉄】何てジャンルがあるなら、彼はそっちに行ってもらいましょう・・・。
私はチキンの薄切りを挟んだサンドイッチ、同志はアンガス牛のハンバーガー、ハイネケンで乾杯であります。ポテトチップが添えられていました。おやつじゃないんですけど・・・。サンドイッチもバーガーもお互い美味しかった事を確認しました。次回は私もアンガスバーガーにします。このあとデザートいかがときちゃいましたが、私はNoサンキューでお断りし、コーヒーを頂きました。同志は別バラとのことで、ハーゲンダッツです。絶句・・・。
外はニューメキシコの荒野が続いています。私も普段休みの時は、昼寝をします。ってなわけでこのあとのアルバカーキー着まで横にならせていただきます・・・。
1時間と少々眠ったでしょうか。列車の張り切った走行音で目が覚めました。120kmは出ています。予定時刻より全然早いのですが、まもなくアルバカーキー着とのアナウンスが流れました。
ダイヤでは15:55着の16:45発、停車時間は50分です。アナウンスで「ワンアワー、トウェンティ・・・。」というフレーズを聞き取ることが出来たので、停車時間は1時間20分・・・。って事は到着時刻は15:25です。外は荒野ではなくなり、街並みが広がっています。案の定、早着の15:25、列車はアルバカーキー駅に滑り込みました。
地元ナバホ族の皆さんによる民芸品販売がこの駅のホームであるのですが、皆さんが、あわてて店を広げ始めている光景が笑えました。同志にアルバカーキー着を告げましたが、ピクリともしません。仕方ないので、ひとりで散策に出ました。
申し訳ありませんが、民芸品には興味がありません。他の客に混ざってざっと眺める程度にしました。続いて駅舎へ。全米をバスで網羅する、グレイハウンドのマークのある建物の中にアムトラックのきっぷ売り場もあります。アムトラック側が、建物の一部を間借りしているって感じがしました。
駅周辺だと見るべきものはこの程度です。30分もしないうちに一旦車内に戻り、これまでのことをケータイに打ち込み、時間を潰すことにします。出発の15分前になり、上段よりのそっと足が現れ、同志が降りてきました。
正直言いますと、【起床係】に疲れたんで、出発時刻が来ても知らんぷりするつもりだったのです。煙草に対する彼の執念みたいなものを感じました。「今ある買い置きのを吸ったらやめるからさ。」とは旅行初日の彼の言葉です。来年の旅行記にどんな言葉が載るかみなさんもお楽しみにしていてくださいまし。満足顔で帰ってきて【家】に収まりました。「メシの時間になったらヨロシク。」だとさ・・・。
18:45のディナーを予約してあり、我々の予約した時刻になりました。「18:45予約の皆さん!食堂へどうぞ!」とアナウンスが流れました。同志がめずらしく自主的に起きて来ましたが、「何でこんな時刻に予約したんだよぉ。ハラヘってねぇじゃん。」と毒を吐かれてしまいました・・・。
「今のアンタじゃ何も食わなくても3日は生きていけるよ」とハラの中で毒がえししておきました。
さて、気を取り直しディナーであります。さすがに3日連チャンのステーキはやめんべって事になり、私はシーフード、同志はチキンをオーダーしました。今夜、明晩とインターバルを設定して、15、16日とまたステーキにするつもりです。
私のシーフードはサーモンに何かのソース和えって感じのものでした。苦手のバター風味がしたので、ここもしょうゆに活躍してもらいました。味が私好みに変わり、白ワインにもよく合いました。デサートも念のため頼みましたが、チョコアイスの上に【スニッカーズ】2本相当のチョコレートとキャラメルが乗っかった特大のスイーツが出てまいりました!。食後にこのようなデサートを出す親は、日本にはいません・・・と思います。
明日のロサンゼルス着が8:15と早いため、朝食の営業は5:00〜6:00と言われました。時差をまたぎ太平洋時間帯になるので、1時間は得しますが早起きには変わりありません。同志には「5時に起こすけど、5:30までに準備出来なきゃ俺ひとりで食べに行くよ。」とキッチリ言い添えておきました。21:51フラッグスタッフ定着。
本日最後っていうか、この列車最後のスモーキングタイムです。 グランドキャニオンとの接続駅のためか、観光客っぽい方々が乗り込んできました。アメリカ南部のためか、短パン、半袖でも短時間なら平気な気温でありました。21:57定発。明日に備えこのへんで本日は就寝とします。あっ、ワインだけはチョイと飲みますが・・・。ではでは。
本日の買い物〜
1.朝食チップ 2人で2ドル。 2.昼食チップ 2人で4ドル。 3.昼食ビール 2人で11.5ドル。
4.夕食チップ 2人で10ドル。 5.夕食のアルコール 2人で22.5ドル。
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